ART

すみだ北斎美術館
「北斎の魅力を地域へ世界へ発信する美術館」

2021.8.11
すみだ北斎美術館<br>「北斎の魅力を地域へ世界へ発信する美術館」
すみだ北斎美術館の外観 ©Forward Stroke

休日は知識や見識を広め、感性が磨かれる美術館巡りへ出掛けませんか? 都内にはさまざまなジャンルのアートが楽しめる美術館が数多く点在しています。また作品のみならず建築や庭園の美を楽しむのも美術館巡りの醍醐味です。気軽に足を運べる東京都内にある美術館の魅力を伝える本企画。今回は、街と共に成長し続ける「すみだ北斎美術館」を紹介します。

7つのエリアで構成されるAURORA(常設展示室)。北斎と「すみだ」のつながりからはじまり、画号により分けた6つのエリアを巡ると、北斎についての理解を深めることができる

世界的に知られる江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎が生まれ育ち、約90年の生涯のほとんどを過ごした墨田区に2016年11月に開設された「すみだ北斎美術館」。

墨田区が収集した作品に加え、世界有数の北斎コレクターであったピーター・モース氏のコレクションや、浮世絵研究の第一人者、楢﨑宗重氏のコレクションなど、約1,800点を所蔵している。所蔵作品は、企画展のテーマにあわせ、順次公開されている。

企画展のテーマには、北斎研究に特化した学芸員ならではの視点で北斎や弟子の魅力を深堀するテーマもあり、AURORA(常設展示室)とあわせて巡ることで北斎作品の多彩さや奥深さを堪能できる。

美術館のホームページにはすみだの北斎ゆかりの地を記した「ゆかりの地MAP」も掲載されている。日本が誇る浮世絵師である北斎に思いを馳せながら、美術館はもちろん、周辺の散策も一緒に楽しむのがおすすめだ。東京23区の中でも特に伝統的な職人文化を残すすみだの、新しい一面に触れられるだろう。

建築を担当したのは、建築家の妹島和世氏。外壁の鏡面アルミパネルは天気や時間帯によって表情が変わる。四方からアクセスしやすいスリットも特徴的で、細部までこだわりを感じる建築も見逃せない。

「北斎のアトリエ」再現模型。晩年の北斎の制作の様子をリアルに感じられる ©Forward Stroke
企画展示室(写真はイメージ)

スタッフが教える!当館の魅力

北斎と「すみだ」の関わりを伝える
ここにしかない展示。

葛飾北斎「須佐之男命厄神退治之図(すさのおのみことやくじんたいじのず)」(推定復元図)

「『須佐之男命厄神退治之図』は、北斎が数え86歳の時に描いた肉筆画の大絵馬で、かつて牛嶋神社(東京都墨田区)に奉納されました。北斎晩年最大級の傑作で、須佐之男命の前に15体の様々な厄神がひざまずき、今後悪さをしないように証文を取られているところが描かれています。オリジナルの大絵馬は関東大震災で焼失してしまいましたが、2016年の開館にあわせて原寸大で推定復元されました。」

当館スタッフが考える、作家のキャッチコピー

葛飾北斎とは
“あくなき挑戦者”である。

「名を変えること30数回、引っ越しすること93回などの規格外の逸話が残る北斎。それは、現状にとどまることなく真の絵描きを目指して常に新しい画法に挑戦し続けてきたこと、そして、風景画や花鳥画などの浮世絵版画において、パイオニアとして挑戦してきたことの証しともいえるでしょう。(当館学芸員)」

すみだ北斎美術館
住所
墨田区亀沢2-7-2
Tel|03-6658-8936
開館9:30〜17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日|月曜(祝日または振替休日の場合は翌平日)、年末年始
料金一般 400円(団体 320円)、高校生、大学生、専門学校生、65歳以上 300円(団体 240円)、中学生以下無料 ※以上AURORA(常設展示室)料金、企画展は展覧会ごとに異なる。
交通都営地下鉄大江戸線両国駅A3出口から徒歩5分/JR総武線両国駅東口から徒歩9分
駐車場なし
https://hokusai-museum.jp/
※最新の開館情報はすみだ北斎美術館ホームページをご確認下さい。

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