ART

《サントリー美術館》
生活の中の美を伝えるコレクションに注目

2021.8.3
《サントリー美術館》<br>生活の中の美を伝えるコレクションに注目

休日は知識や見識を広め、感性が磨かれる美術館巡りへ出掛けませんか? 都内にはさまざまなジャンルのアートが楽しめる美術館が数多く点在しています。また作品のみならず建築や庭園の美を楽しむのも美術館巡りの醍醐味です。気軽に足を運べる東京都内にある美術館の魅力を伝える本企画。今回は、生活の中の美を伝えるコレクションが魅力の「サントリー美術館」を紹介します。

六本木、東京ミッドタウンにある「サントリー美術館」。1961年の開館当時から一貫して〝生活の中の美〟を基本理念に掲げ、日本の伝統的な美術作品を中心に収集をしてきた。

国宝、重要文化財、重要美術品を含む約3000件のコレクションは、日本人の衣食住に密着した着物や食器、屛風など、用途をもつものが多い。これらの作品を、さまざまなテーマで開催される企画展に合わせ、公開している。

展示スペースは約1000㎡。作品保護や、よりよい展示効果のため、最先端の照明技術を取り入れ、作品一つひとつを、より自然に、美しく見せる工夫がなされている。

また、日本を代表する建築家の一人、隈研吾が手がけた、和紙や木など日本の伝統的な素材を用いた館内も見どころだ。ウイスキー樽を再利用したホワイトオークの床や、桐の縦格子で構成された天井と壁が、モダンで落ち着いた雰囲気を醸し出している。

展覧会鑑賞後は、3階に併設された、ミュージアムショップとカフェが一体となった「shop×cafe(ショップバイカフェ)」でその余韻を楽しみたい。コレクションをモチーフにしたオリジナルグッズを購入したり、甘味や軽食、季節限定のメニューを味わうことができるのでおすすめだ。

美術館の設計を手がけたのは建築家・隈研吾氏。コンセプトは「都市の居間」としての居心地のよい美術館
2020年のリニューアル・オープン以降、最新のLED素子を用いた展示照明に。 作品にあわせ、展示ケースごとに異なる色温度による演出も可能になった。
都会の喧騒を忘れさせてくれる茶室「玄鳥庵」
美術館外観

スタッフが教える!当館の魅力

日本美術入門にもぴったり
ラーニングプログラム

「講演会やワークショップなど、展覧会に合わせて多様な「ラーニングプログラム」を開催。中でも無料の展示解説「エデュケーターによる鑑賞ガイド」はお子さまと一緒でも楽しめ、短い時間で展覧会の見どころが分かるのでおすすめです」

サントリー美術館
住所
港区赤坂9-7-4東京ミッドタウンガレリア3階
Tel|03-3479-8600
開館 10:00〜18:00、金・土曜 〜20:00
休館日|火曜、展示替期間
料金内容により異なる
交通都営地下鉄大江戸線他六本木駅直結
駐車場なし ※東京ミッドタウン内にあり
https://www.suntory.co.jp/sma/

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