《五島美術館》
寝殿造りの美術館にずらりと並ぶ名作
休日は知識や見識を広め、感性が磨かれる美術館巡りへ出掛けませんか? 都内にはさまざまなジャンルのアートが楽しめる美術館が数多く点在しています。また作品のみならず建築や庭園の美を楽しむのも美術館巡りの醍醐味です。気軽に足を運べる東京都内にある美術館の魅力を伝える本企画。今回は、ずらりと並ぶ名作が圧巻。寝殿造りの美術館、「五島美術館」を紹介します。
国分寺崖線という多摩川が武蔵野の大地を削って生み出した自然の景観
世田谷区上野毛に約6000坪の敷地をもつ「五島美術館」。東急グループの礎を築いた、五島慶太が収集した日本・東洋の古美術品をもとに、1960年に開館した。絵画、茶道具、陶磁器など、国宝5件、重要文化財50件を含む約5000件の美術品を所蔵している。美術館の目玉コレクションでもある国宝『源氏物語絵巻』にちなみ、寝殿造の意匠を随所に取り入れた建築は吉田五十八の設計。
現在は、国宝3件、重要文化財33件を有する『大東急記念文庫』と合併し、共に活動している。
展覧会は年間6~7回、そのうち特別展を1~2回開催し、コレクションから各分野の代表作品を紹介する。常設展はない。
美術館から眺める中庭 photo : Shigeo Ogawa
スタッフが教える!当館の魅力
収蔵品以外も素晴らしい
建物や庭園も見応えあり!
「建築家・吉田五十八による本館の建築も見どころ。2017年10月、本館・古経楼・冨士見亭の3棟が国の登録有形文化財となりました(茶室2棟は非公開)。」
当館の名作・名品
「紫式部の『源氏物語』を絵画化した絵巻で、物語が成立してから約150年後の12世紀に誕生した、現存する日本の絵巻の中で最も古い作品です。平安の雅な世界を今に伝えています。例年ゴールデンウィーク頃に10日間程度展示予定」
五島美術館
住所|世田谷区上野毛3-9-25
Tel|050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館|10:00〜17:00(最終入館は閉館30分前まで)
休館日|月曜(祝日の場合は翌平日)、展示替期間、年末年始、夏期館内整備期間
料金|一般 1,000円(特別展は別料金)
交通|東急大井町線上野毛駅から徒歩5分
駐車場|あり(若干)
https://www.gotoh-museum.or.jp/
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