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「未来コンビニ」徳島・木頭地区
“世界一美しいコンビニ”で限界集落を再生。

2021.9.13
「未来コンビニ」徳島・木頭地区<br><small>“世界一美しいコンビニ”で限界集落を再生。

人口約1000人の山間地域の村、徳島県那賀郡那賀町木頭地区に“世界一美しいコンビニ”をコンセプトに掲げた「未来コンビニ」が誕生。立ち上げたのは、地方創生に取り組むKITO DESIGN HOLDINGS グループ。大自然と共生する建築美が印象的な、木頭地区の新たなコミュニティの場「未来コンビニ」とは……?

KITO DESIGN HOLDINGS グループ
徳島県那賀町旧木頭村出身で、電子書籍取次国内最大手の株式会社メディアドゥ代表取締役社長CEOの藤田恭嗣が手掛けるKITO DESIGN HOLDINGSグループは、「全ての人が笑顔になれる、奇跡の村を創る」をビジョンに掲げ、木頭におけるキャンプ場の再生や空き家の活用、特産の木頭ゆずを使用した加工品販売など、持続可能な故郷を作るための地方創生に取り組んでいる。https://kito-dh.jp/

限界集落再生への挑戦。

木頭地区(旧・木頭村)は徳島県と高知県の県境に位置し、人口約1000人で65歳以上が人口の過半数を占める”限界集落”だ。この村は東西に大きく広がり、村の東端から西端まで移動するには車で30分以上を要するほど広大な地域。

この広大な村の最西端、居住人口がたった約200人の「北川集落」と呼ばれる地域に建築された。北川集落には商店が無く、最寄りのスーパーまでも車で約1時間かかるなど、生活必需品の買い物が非常に不便な環境下から、いわゆる「買い物難民」が生まれていた。未来コンビニは、地元の人たちの買い物環境改善とともに、この地で生まれ育った子どもたちが多様な人生や感性に触れ合い未来への刺激を受けられる場となるように、との想いから「未来コンビニ」と名付けられ誕生した。

この僻地にコンビニという施設を新たに建築し、通り道にすぎなかった場所を「訪れるべき場所」に生まれ変わらせ、訪れる全ての人と地域とを繋ぎ、木頭の未来を紡ぐ。この未来コンビニの取り組みは、過疎化・高齢化など地方が抱える課題に対する、木頭プロジェクトとしての大きな「挑戦」のひとつだ。

誰もが足を止める。
木頭ゆずをモチーフにした建築デザイン

「世界一美しいコンビニ」をコンセプトにデザインされた未来コンビニのある木頭地区は、西日本第二位の標高を誇る剣山をはじめ標高1000mを超える山々に囲まれ、その自然の豊かさから別名「四国のチベット」とも呼ばれている。

柚子の原生林が多数存在し、日本で初めて柚子の接ぎ木に成功し柚子栽培を全国に広めた地でもあり、特産品「木頭ゆず」の品質の高さは国内外で高く評価されている。

この木頭の「自然との共生」が、未来コンビニのデザインテーマのひとつ。デザインの軸となるY字のトラス構造は、木頭の特産である柚子畑をイメージし、明るいイエローに塗られている。道路に面した壁一面をガラス張りにし、店舗の外は、経年変化を楽しめる国産の松の木の素材でできた水はけの良いウッドチップを敷き詰め、雨の多い木頭の美しい自然との一体感を店内からも感じられる、サステナブルな設計がされている。

また、子どもたちへの目線も設計に反映されている。店内の陳列棚は、子どもたちや地元の高齢者の方が商品を手に取りやすいようにと一般のコンビニよりも低めにし、解放感のある空間へ。

店内の奥には「木頭ゆず」のオリジナルメニューを体験できるカフェスペースや、子どもたちが様々な絵本や美しい木頭の映像を楽しめるエリアがあり、誰でも気軽に集まれる交流の場として地元住民や観光客に愛されるとともに、木頭のアイコン的存在となっている。


「YUZU CAFE」

黄金の村 ゆず石鹸

店内カフェ「YUZU CAFE」では、特産「木頭ゆず」を使ったオリジナルメニューなど、ここでしか味わえないカフェメニューをたくさん用意。また、木頭ゆずの生産加工販売を行っている「黄金の村」の商品も充実。お土産にもピッタリなラインナップが揃っている。

なかほら牧場のソフトクリーム
「木頭の子供たちに最高のソフトクリームを」と、こだわりぬいた濃厚なソフトクリーム。
価格|450円(税込)

木頭ゆずショット一番搾り
木頭ゆずを新鮮なまま丁寧に手搾りした木頭ゆず果汁。濃厚な香りと風味を閉じ込めたストレートを、ショットグラスでどうぞ。ビタミンCなど栄養豊富な果汁が、爽やかな酸味とともに染みわる。
価格|200円(税込)

黄金の村 ゆず石鹸
木頭ゆずの精油、果皮水、果汁を使用し、無添加、コールドプロセス製法により、天然の保湿成分グリセリンを多く含み優しく洗い上がる。爽やかなゆずの香りで、心も体もリラックス。
価格|1320円(税込)

左から)なか Blue、なか Blueフロート、木頭 Leaf、木頭 Leafフロート

また、2020年8月に2つの国際デザインアワードを受賞。特に、世界三大デザイン賞と言われる「レッド・ドット・デザイン・アワード」(世界60カ国から1万点以上応募)で受賞したリテールデザイン部門最優秀賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト」は、総応募数から0.01%にも満たないと言われる希少な賞だ。

受賞を記念して、限定メニューも2種類登場。那賀川の清流と木頭の夜空の青を炭酸水で表現した「なか Blue」。木頭のゆずの葉と、木頭の森林の緑を炭酸水で表現した「木頭 Leaf」。どちらも木頭ゆずと未来コンビニの黄色を柑橘ゼリーが入っており、ゆずの果実も入った木頭ならではのドリンクだ。

トッピングに、未来コンビニオススメの長野県のなかほら牧場の自由放牧で育った、牛のミルクを使ったソフトクリームをのせたフロートもおすすめ。

ドリンク|480円
フロート|680円

徳島県と高知県をつなぐ国道195号を通った際には、スタイリッシュで近未来的な「未来コンビニ」に、立ち寄ってみてはいかが。

未来コンビニ
住所|徳島県那賀郡那賀町木頭北川いも志屋敷11-1
営業時間|8:00〜19:00
定休日|木曜
https://mirai-cvs.jp/

黄金の村オンラインショップ
https://shop.ogonnomura.jp/

 

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SDGs視点で読み解く、
心豊かに住み続けられるまちづくりをする徳島県。

2021年8月現在
解説協力:サステナブル・ラボ株式会社

人間、地球及び繁栄のための行動計画として、持続可能な開発目標として国際的に採択されたSDGs。17の目標のうちゴール11の「住み続けられるまちづくりを」に注目すると、徳島県は「可住地面積当たりの図書館数、公民館数」が全国8位です。

住民が集う図書館や公民館は自治体が設ける文化施設。公共の地域交流の場が比較的多い徳島県なら、心豊かな暮らしが叶えられそうですね。

さらに「未来コンビニ」のように民間企業による柔軟な発想を取り入れたスポットが登場したことで、地元の人だけでなく、町の外から訪れる人も増えて地域が活性化も期待できそうです!

未来コンビニでは子供たちが参加できるクイズなどの体験型イベントも企画。最近は食品ロス削減を目指し、賞味期限当日や期限に近い商品をお客様に購入してもらえるよう積極的に呼びかける取り組みも行っています。木頭地区の人たちの生活を支え、SDGsのゴール達成にも貢献している未来コンビニ。ここからたくさんの笑顔が生まれそうですね。

詳しいデータはこちら

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