大地に国をつくった出雲大社のご祭神
「大国主神」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は出雲に大国をつくった国づくりの神である、オオクニヌシです。
大国主神(オオクニヌシ)
出雲に大国をつくった国づくりの神であるオオクニヌシ。スサノオの子孫で、因幡の白兎を助けた心優しき神様である。スサノオが与えた数々の試練を見事に切り抜け、葦原中国の支配者になった。また各地に恋愛伝説も残しており、多くのご縁に恵まれたことから良縁祈願の神様としても信仰されている。
古事記|大国主神
日本書紀|大国主神
基本属性「地の神」
出雲の国づくりをしたことから地の神といわれている。このとき造化の三神のひとつであるカミムスビの子であるスクナビコナも一緒に国をつくっている。
代表的ご利益「良縁祈願」
縁結びの神として有名だが、その他に子授の神、夫婦和合、五穀豊穣、養蚕守護、医薬、病気平癒、産業開発、交通・航海守護、商売繁盛とご利益満載。
代表的神社
出雲大社
神在月(神無月)に全国の神様が集結する社。御本殿は日本最古の神社建築様式とされる大社造で、国宝に指定される。また、神楽殿の入口にあり、日本一の大きさを誇る注連縄は圧巻。2013年には、60年ぶりに「平成の大遷宮」が行われた。
出雲大社
住所|島根県出雲市大社町杵築東195
Tel|0853-53-3100
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監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門