ART

《三菱一号館美術館》
近代美術を中心に扱う、丸の内の美術館

2021.7.24
《三菱一号館美術館》<br>近代美術を中心に扱う、丸の内の美術館

休日は知識や見識を広め、感性が磨かれる美術館巡りへ出掛けませんか? 都内にはさまざまなジャンルのアートが楽しめる美術館が数多く点在しています。また作品のみならず建築や庭園の美を楽しむのも美術館巡りの醍醐味です。気軽に足を運べる東京都内にある美術館の魅力を伝える本企画。今回は、近代美術を中心に扱う、丸の内にある「三菱一号館美術館」を紹介します。

3階展示室

2010年(平成22年)春、東京・丸の内に開館。19世紀後半から20世紀前半の近代美術を主とする企画展を年3回開催している。

赤煉瓦の建物は、三菱が1894(明治27)年に丸の内における最初のオフィスビルとして、ジョサイア・コンドル設計のもと建設した「三菱一号館」(1968/昭和43年に解体)を、建設当時の図面や写真資料を基に、可能な限り忠実に復元したもの。外観だけでなく、素材や内部の造りまで、できるだけ当時のものを再現している。

コレクションは建物と同時代の19世紀末西洋美術を中心に、ロートレック、ルドン、ヴァロットンの作品などを収蔵。館内にはミュージアムカフェ・バー「Café 1894」、ミュージアムショップ「Store 1894」、丸の内の歴史体感スペース「歴史資料室」、三菱グループが所有する文化財をアーカイブ形式で閲覧できる「三菱センターデジタルギャラリー」なども併設。ガス灯がともる一号館広場はジョサイア・コンドルが愛したバラをはじめ、四季の花が咲く憩いの場だ。来館者が、19世紀末の時代に思いを馳せることができる空間となっている。

三菱一号館美術館に隣接する一号館広場には、エミリオ・グレコの『うずくまる女No.3』が設置されている
1階の歴史資料室は無料で楽しむことができる

スタッフが教える!当館の魅力

お得に入館できる
マジックアワーチケット

「毎月第2水曜17時以降の『マジックアワーチケット』では、展覧会をお得にご鑑賞いただけるほか、手頃な値段の会員制度MSS-miniなど、新サービスを続々スタート!」

当館の名作・名品

アンリ・ド・トゥールーズ =ロートレック 《ディヴァン・ジャポネ》 1893年

「《グラン・ブーケ(大きな花束)》は、ブルゴーニュ地方ヴェズレー近郊の城館の、食堂装飾のためルドンが制作したものです。現存するのは16点。ほかの15点はオルセー美術館に所蔵されています。そして、ロートレックが生前アトリエに保管し、後に彼の最大の理解者、モーリス・ジョワイヤンが引き継いだコレクション。作品を介した二人の絆もうかがえます。そしてフェリックス・ヴァロットン作品。ナビ派の一員としてパリで活動した彼の作品を、当館では180点所蔵しています。」

オディロン・ルドン 《グラン・ブーケ (大きな花束)》 1901年
フェリックス・ヴァロットン 《公園、夕暮れ》 1895年

三菱一号館美術館
住所
千代田区丸の内2-6-2
Tel|050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館10:00〜18:00、祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終平日〜21:00(最終入館は閉館30分前まで)
休館日|月曜(祝日・振替休日、会期最終週の場合は開館)、年末、元日、展示替期間
料金展覧会により異なる
交通JR山手線ほか東京駅(丸の内南口)から徒歩5分、東京メトロ千代田線二重橋前〈丸の内〉駅1番出口から徒歩3分
駐車場丸の内パークビル地下駐車場利用可
https://mimt.jp/
※トークフリーデー、マジックアワー実施日は、美術館サイトを参照

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