《竹久夢二美術館・弥生美術館》
大正ロマンにみる、美と愛と悲しみを辿って
休日は知識や見識を広め、感性が磨かれる美術館巡りへ出掛けませんか? 都内にはさまざまなジャンルのアートが楽しめる美術館が数多く点在しています。また作品のみならず建築や庭園の美を楽しむのも美術館巡りの醍醐味です。気軽に足を運べる東京都内にある美術館の魅力を伝える本企画。今回は、画家・詩人の竹久夢二作品を鑑賞できる都内唯一の美術館「竹久夢二美術館・弥生美術館」を紹介します。
恋と旅を繰り返した最愛の女性との場所
乙女の夢と憧れを表現し続けた画家であり、詩人でもあった竹久夢二。最愛の女性、笠井彦乃と逢瀬を重ねたといわれる東京・本郷「菊富士ホテル」の近くに「竹久夢二美術館」はある。都内で唯一、夢二作品を鑑賞できる美術館で、鑑賞可能な作品点数は常時200〜300点。所蔵品は、当時の大衆の心をとらえた日本画のほか、油絵・書・原画・スケッチ・版画・デザイン・著作本・装幀本・雑誌・遺品など3300点にも及び、多彩な表情で見る者を楽しませてくれる。昔の風情をとどめる緑に囲まれた美術館で、大正ロマンの世界に浸りたい。
スタッフが教える!当館の魅力
3カ月×4回の展示
めくるめく夢二像がここに
「当館は年4回、3カ月ごとに企画展を行っています。毎回異なるテーマや切り口で展示を構成しているので、来館されるお客様にはいつも新しい夢二像や作品に出合っていただくことができます。」
当館の名作・名品
「『水竹居』は清流と竹林のある書室を指し、中国の故事によれば文人墨客の住まいの理想の環境を意味する言葉。本作は夢二がドイツ滞在中に、現地女性をモデルに制作したと伝えられます。欧米の美術に学んだ末の最晩年の傑作、東洋と西洋の美を融合した彼の画業の到達点が認められます。」
レトロな風情漂うカフェ
美術館に併設された「夢二カフェ 港や」。店名の「港や」は竹久夢二が1914(大正3)年に東京・日本橋に開店した小間物店「港屋絵草紙店」から名付けられた。オリジナルブレンドのコーヒーやスイーツのほか、カレーやパニーニセットなどお腹を満たしてくれるメニューも。企画展ごとに期間限定ドリンクなども登場する。
竹久夢二美術館・弥生美術館
住所|文京区弥生2-4-2
Tel|03-5689-0462(竹久夢二美術館)、03-3812-0012(弥生美術館)
開館|10:30〜16:30(最終入館は閉館30分前まで)
休館日|月・火曜日(祝日の場合は翌日)
料金|一般 1000円(両美術館共通)
交通|東京メトロ千代田線根津駅より徒歩7分
駐車場|なし
https://www.yayoi-yumeji-museum.jp/
※入館にはオンラインによる事前予約(日時指定)が必要となります
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