《上野の森美術館》
新たな才能を発掘する、挑戦的な美術館
休日は知識や見識を広め、感性が磨かれる美術館巡りへ出掛けませんか? 都内にはさまざまなジャンルのアートが楽しめる美術館が数多く点在しています。また作品のみならず建築や庭園の美を楽しむのも美術館巡りの醍醐味です。気軽に足を運べる東京都内にある美術館の魅力を伝える本企画。今回は、新たな才能を発掘する挑戦的な美術館、「上野の森美術館」を紹介します。
1972年に開館して以来、伝統的な美術展示や企画展の多い上野公園において、現代美術など若手新進画家の企画展を多く扱っているのが「上野の森美術館」の特徴だ。
企画展と公募展を年に4〜5回行い、過去の展覧会の内容は、浮世絵、漫画、現代美術など、実にさまざま。毎年定期的に開催されている「VOCA展」は、1994年に初開催され、今年で30回目を目前とする推薦制の現代美術展。
美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40歳以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式で、全国各地の優れた才能を紹介している。
ほかにも、将来の日本美術界を担う作家を顕彰・助成するため、1983年に制定された「上野の森美術館絵画大賞」の大賞展をはじめ、プロアマ問わず絵が好きな人に参加してもらうための公募展「日本の自然を描く展」などを開催している。新しい才能の芽生えを目撃できる場所にもなっているのだ。
上野の森美術館は、パブリックプログラムにも力を入れている。作家たちが講師を務める「上野の森アートスクール」では、絵画実技教室やそこでの成果を発表する「アトリエ展」の開催も。技術の向上を目的とするのではなく、個々の個性を大切にした授業を行っている。
スタッフが教える!当館の魅力
オリジナルグッズをGET
ミュージアムショップ
「ミュージアムショップでは、森や自然などをイメージした、上野の森美術館オリジナルノート(ツバメノート方眼)550円(税込)を販売中。来館の記念に、オリジナル商品をぜひ!」
当館を語るうえで欠かせない歴史的美術展
「まずは【No.1】「MoMA ニューヨーク近代美術館」展シリーズ。ニューヨーク近代美術館のコレクションから、美術の教科書で見る20世紀美術の代表作が勢ぞろいし、話題に。」
「次に【No.2】「有栖川宮・高松宮ゆかりの名品展」。当館の母体である日本美術協会歴代総裁・有栖川宮、高松宮両家に伝わる品々を展示しました。」
「そして【No.3】「井上雄彦 最後のマンガ展」。ひとつのストーリーを読み進めるように展示する構成は画期的で、美術館でマンガ展を開催する先駆けとなりました。」
上野の森美術館
住所|台東区上野公園1-2
Tel|03-3833-4191
開館|10:00〜17:00(最終入館は閉館30分前まで)※展示により変更する場合あり
休館日|不定
料金|展示により異なる
交通|JR山手線ほか上野駅から徒歩3分
駐車場|なし
https://www.ueno-mori.org/
※開館情報については上記サイトをご確認ください
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