TRADITIONS

天皇の日常をこっそり拝見!
寝室からオフィスルームまで「清涼殿」

2019.10.2
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<b>天皇の日常をこっそり拝見!</b><br>寝室からオフィスルームまで「清涼殿」
日中は畳の上の御座に座り、臣下の者と対面する場所であった「昼御座」。

紫宸殿の北西にあり、天皇が日常を過ごす場所として、平安時代中期から安土桃山時代まで使われていた清涼殿。一部には、日中に群臣と対面したり、儀式などを行うオフィス的な部屋「昼御座」があるものの、そのほかは住居らしい部屋が揃う。

清涼殿には、朝食をとる「朝餉の間」、御膳の準備などを行う「台盤所(だいばんどころ)」、天皇の身の回りの世話をする女房の詰め所「鬼の間」が続く。

残念ながら、一般参観で見られるのは「昼御座」を中心としたオフィス部分だけだが、この部屋の御座の後ろに見える「御帳台」に注目。ここは絹製の垂れ布であるの中で、天皇がしばし疲れを癒したといわれる休憩室的なスペース。

「昼御座」のすぐ隣には、非公開スペースの寝室の「夜御殿」、ダイニングの「朝餉の間」、洗面所にあたる「御手水の間」といった現代の暮らしにも欠かせない部屋が並ぶ。

「昼御座」の隣にある寝室「夜御殿」は、8畳ほどの広さ。

この清涼殿は1855(安政2)年に再建されたもので、実際に天皇が暮らしたことはないが、御所内で最も平安時代の天皇の暮らしを鮮やかに伝えてくれる建築物であることは間違いない。

京都御所
住所:京都市上京区京都御苑3
Tel:075-211-1215(受付時間:8:30~17:15)

入場時間:入場時間は季節で変動、ウェブページを確認 ※予約不要の通年公開
休止日:月曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始 ※臨時休止日あり。詳細はウェブページを確認
入場料:無料
https://sankan.kunaicho.go.jp
※無料ガイドツアーは、1日4回実施(9:30~、10:30~、13:30~、14:30~)。予約不要。参観者休所に集合

 

文=白木麻紀子 写真=宮内庁京都事務所、中田昭
2019年10月号 特集「京都 令和の古都を上ル下ル」