東洋文庫ミュージアム
「日本最大級!100万冊の本を所蔵」
休日は知識や見識を広め、感性が磨かれる美術館巡りへ出掛けませんか? 都内にはさまざまなジャンルのアートが楽しめる美術館が数多く点在しています。また作品のみならず建築や庭園の美を楽しむのも美術館巡りの醍醐味です。気軽に足を運べる東京都内にある美術館の魅力を伝える本企画。今回は、日本最大級の冊数を所蔵する本ミュージアム、「東洋文庫ミュージアム」を紹介します。
ミュージアム外観
本を好きな方はどれほどいるだろう。それは本の中身が当然好きなのだろうが、ここではまず本そのものの美しさを堪能してほしい。
国宝・重文を含む100万冊もの資料を所蔵・公開する東洋文庫。中でもミュージアムの顔として、来館者を魅了するのが「モリソン書庫」だ。2万4千冊の本が幾重にも並ぶ様は人間の築いてきた知識の尊さや喜びをそれだけで伝えてくれる。
本というだけで苦手な人もいるかもしれないが、このミュージアムでその音なきメッセージをぜひ聞きとってもらいたい。
スタッフが教える!当館の魅力
思わずクスッとしちゃう
個性的な解説パネル
「親しみやすい解説は当館の見どころのひとつです。キャッチコピー付きの解説文やゆるめのイラスト、マンガなど、解説パネルにご注目ください」
これは必見!当館の個性の極み
モリソン書庫
「展覧会に関係なく、常に東洋文庫の顔として多くのお客さまにお楽しみいただいているのが「モリソンコレクション」。1917年、東洋文庫の創設者・岩崎久彌は、北京に駐在していたオーストラリア人・G.E.モリソン博士から東アジアに関する欧文の書籍、絵画、冊子等、約2万4000点をまとめて購入しました。当館の書庫に約2万4000冊の本が床から天井まで幾重にも並ぶさまは、まさに本の森。本が放つ圧巻の美しさをご堪能ください」
「知」に遊び「食」に安らぐ。
特別感が漂う併設カフェ
展示施設から中庭の“知恵の小径”を辿って行くと、ひっそりと佇む「オリエント・カフェ」が出現。店内に足を踏み入れると、樹齢100年を超えるカラマツを使った一枚板のバーカウンターとテーブルが温かく迎えてくれる。このカラマツは岩手県の小岩井農場に植えられていたもので、直径約68cm、樹高約35mの巨木だった。カフェの設計・デザインを手掛けたのは、建築家でモトラデザインスタジオ代表の元良信彦氏。ナチュラルな温かさを感じながら、ゆったりと寛ぎの時間を過ごせる。
左手にシーボルトゆかりの植物が植えられたシーボルト・ガルテン(庭園)が拡がる、“知恵の小径”。壁面にはヒンディー語からタミル語、グルジア語まで、アジアの多彩な言語による格言が並ぶ。夜には格言と庭園の一本桜がライトアップされ、幻想的に浮かび上がる
東洋文庫ミュージアム
住所|文京区本駒込2-28-21
Tel|03-3942-0280
開館|10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
休館日|火曜( 祝日の場合は翌平日休館)、展示替期間、その他館が定める日
料金|一般 900円、65歳以上 800円、大学生 700円、中・高校生 600円、小学生 290円
交通|JR・東京メトロ南北線駒込駅から徒歩8分/上富士前から徒歩1分
駐車場|普通車8台まで(大型バスのみ要予約)
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/museum_index.php
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