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武田双雲の半生
すべての活動の基盤は「感謝」にあり。

2020.1.31
武田双雲の半生<br>すべての活動の基盤は「感謝」にあり。
世界感謝の日プロジェクト/2011年
自身の誕生日でもある6月9日を世界感謝の日とし、世界中で感謝をするというプロジェクトを立ち上げる。「6月9日は人類の感謝力を一気に引き出すお祭り。毎年イベントも開催しています」

日本を代表する書道家・武田双雲さんが歩んできた道のりに迫る特集《書道家・武田双雲の半生》。第3回は活動の基盤と語る「感謝」に込めた思いをうかがった。

「僕は感謝オタクです。周りが引くくらい感謝好き。水道、電気、布団、洋服、食材など、僕たちの生活はさまざまな便利なものに囲まれています。これらはどのような努力のもとに成り立っているのかを想像すると、自然と感謝の心が込み上げてくる。『粗探しメガネ』ではなく『感謝メガネ』をかけるんですね。感謝の気付きが増えると、恵みが引き寄せられるんです」。

双雲さんが感謝オタクになったのは、2009年頃から。’11年に腹部の激しい痛みを覚えて入院し、翌年には胆嚢摘出手術を行った。倒れる以前から生活は多忙を極め、健康をむしばんでいたのだろう。体調の悪化が、当たり前の幸せに対する感謝の気持ちを育んでいったのかもしれない。

双雲さんの自宅の襖に書かれた書。「書いたのは2007年。深夜、『感性、感謝、感動』の言葉が降りてきて、思い立って書いたんです。妻には結構な勢いで怒られました(笑)」

「幸せを与えること、幸せに気づくこと、幸せな言葉を発して幸せな態度をとること。この3つを実践してから、人生の幸福度は増しています」。

自身を「ネオポジティブ」だと話す双雲さん。人を喜ばせたい、幸せにしたい、感動させたいという思いが双雲さんのエネルギーになっているという。「その結果が、多くの素敵なご縁につながっているのかもしれません」。

 

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文=大森菜央

2020年1月号 特集「いま世の中を元気にするのは、この男しかいない。」

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