TRADITION

全国有名神社の由来とは?
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑

2020.11.14
全国有名神社の由来とは?<br><small>日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑</small>

神社には「八幡神社」、「稲荷神社」、「天満宮」の三大神社があるのは基本のキ。しかしそれぞれの違いを説明できますか? 今回は日本三大神社について解説します。

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祭神は?ご利益は?
参拝者トップクラスの三大神社

多神教である日本の神道には、主祭神の違うさまざまな神社が点在する。その中でも系列社の数が多いのが、八幡神社と稲荷神社、そして天満宮の三大神社。この三社は、年間の参拝者数もトップクラス。全国から多くの人が集まる。

まずは八幡神社。祭神は応神天皇で、中世以降は源氏の氏神と考えられ、武家の間で“武運の神”として根強い信仰を集めてきた。続いて白い狐がシンボルの稲荷神社。いまでは商売繁盛の神として信仰されているが、稲荷という名前が示す通り、元々は穀物・食物や農業の神として広く知られていた。江戸時代頃に、工業や商業が加わり、現在では産業全般にご利益があるとされるようになった。最後は、平安前期に政治家・歌人・学者として活躍した菅原道真公を神格化して祀った天満宮。この社は、道真公の功績にあやかり、文学の神、詩文の神、書道の神として崇敬されている。

神仏習合・武運の神を祀る
「八幡神社」

全国に約4万社あると言われる八幡神社の総本宮。うっそうと茂るイチイガシの社叢(しゃそう)の中に鎮座する宇佐神宮の歴史をひも解くと、全国で初めて境内に神宮寺「弥勒寺(みろくじ)」が建立された「神仏習合発祥の聖地」であり、また神仏習合で行われる「放生会(ほうじょうえ)」もこの地で始まり、全国に広まっていく。神様が乗る神輿も、ここで誕生した。

ご祭神|応神天皇ほか
ご利益|厄除開運・必勝
神社数|約4万余社

宇佐神宮(うさじんぐう)
全国に4万社以上ある八幡様の総本宮として知られる。歴史は古く725年に創建された。八幡大神(応神天皇)・比売大神・神功皇后を祀っている。八幡信仰がはじまった宇佐神宮の境内には、571年にはじめて八幡様が3歳の童子のお姿で現れたと伝えられる「御霊水」がある。

住所|大分県宇佐市大字南宇佐2859
Tel|0978-37-0001
拝観時間|5:30〜19:00(4〜9月)、6:00〜19:00(10〜3月)

 

五穀豊穣・商売繁昌のご利益で有名な神社
「稲荷神社」

『日本書紀』では倉稲魂命と記される、食物を司る神。屋敷神としても知られ、家内安全のご利益でも有名。稲荷=狐を連想する人が多いが、これは食物の神「御食津神」を「三狐神」と表記したことに由来するといわれている。お稲荷さんの神様は狐ではなく、そのお使いが狐なのだ。

ご祭神|宇迦之御魂神
ご利益|商売繁昌
神社数|約3万社

伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)
全国に3万社ある稲荷神社の総本宮。和銅4年(711)、如月(2月)の初午の日に稲荷大神が祀られたことが始まり。五穀豊穣や商売繁昌などの神として広く崇められている。

住所|京都府京都市伏見区深草藪之内町68
Tel|075-641-7331
拝観時間|終日

菅原道真公を祀る、学問の守護神
「天満宮」

平安時代に活躍した学者・政治家の菅原道真公を祀る神社。陰謀により大宰府に左遷されて死去した後、無実が証明され、「天満大自在天神(てんまだいじざいてんじん)」という神様の御位を贈られる。学問分野に代表されるご事績を多くの人が慕い、学問の神として崇敬を集めるようになった。

ご祭神|菅原道真
ご利益|学問・至誠・厄除け
神社数|約1万2000社

太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)
903年に没した菅原道真公の神霊を祀った神社で、約1万2000社ある天神様を祀る神社の総本宮。「学問の神」、「至誠の神」として、受験シーズンには多くの参拝者を集める。

住所|福岡県太宰府市宰府4-7-1
Tel|092-922-8225
拝観時間|6:30〜19:00(春分の日まで)
6:00〜19:00(春分の日以降)

日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
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・全国有名神社の由来とは?

監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人

text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号「新しい歌舞伎入門」


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