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帝国ホテル初代会長、渋沢栄一の偉業や功績をひも解く

2021.3.9
帝国ホテル初代会長、渋沢栄一の偉業や功績をひも解く
(提供=国立国会図書館)

日本の迎賓館の役割を担い誕生した帝国ホテル。その初代会長を務めたのが、日本資本主義の父と言われる渋沢栄一です。新1万円札の”顔”となる渋沢栄一と帝国ホテルの関わりを紹介した企画展が、2022年1月31日まで開催中。また、展示にちなんだ宿泊プランも展開されます。

「社会の要請に応え、貢献する」

展示スペース「インペリアルタイムズ」

1890(明治23)年、帝国ホテルは西欧化を促進する明治政府の要請に応じ、海外賓客をもてなすためのホテル建設に向けて、渋沢栄一や大倉財団設立者の大倉喜八郎、三井物産を創設した益田孝など、当時を代表する経済人たちが発起人となり、宮内省をはじめ当時の名だたる財閥が出資をして開業。渋沢は、開業以来19年経営の舵を取り、初代会長を務めた。

渋沢が大切にしていた「社会の要請に応え、貢献する」という信念は、日本の迎賓館の役割を担い誕生した帝国ホテルの創業の精神そのものであり、今日の企業理念とも響き合っている。

渋沢栄一が帝国ホテルに残した2つの言葉

1890年 帝国ホテル開業式(東京都知事の祝辞に対する答辞)
建物や設備・什器は美を尽くしたものではないが、数百名の賓客をおもてなしするに不足はなく、皿や器も贅をきわめてはいないが、用命があれば世界のどんなものでも調達して便宜を図る。これこそ帝国ホテルが自身の果たすべき役割と心得、絶対に譲らないところだ。知事閣下が、ホテルはその国の民意や文明度を示すものとおっしゃられたことについては、現在は力不足でも、近い将来必ず恥ずかしくないレベルを約束する。どうか、ご愛顧をお願いする」

渋沢が会長職を辞した後に帝国ホテルを訪れた際、従業員にかけた言葉
「色々の風俗習慣の、色々の国のお客を送迎することは、大変にご苦労なことである。骨の折れる仕事である。然乍ら君達が丁寧に能く尽して呉れゝば、世界中から集り世界の隅々に帰つて行く人達に日本を忘れずに帰らせ、一生日本をなつかしく思出させることの出来る、国家の為にも非常に大切な仕事である。精進してやつて下さいよ」

渋沢栄一の精神が宿る帝国ホテルの企業理念

帝国ホテルでは次のような企業理念を掲げている。
「帝国ホテルは、創業の精神を継ぐ日本の代表ホテルであり国際的ベストホテルを目指す企業として、最も優れたサービスと商品を提供することにより、国際社会の発展と人々の豊かでゆとりある生活と文化の向上に貢献する」
これは初代会長である渋沢の教えと深く響き合っており、そのDNAは今も脈々と帝国ホテルの従業員の心に受け継がれていることが分かる。

ホテル内に設置されている渋沢栄一の胸像

帝国ホテル 東京の敷地内には、渋沢栄一初代会長の胸像がある。その胸像は、渋沢が会長職を辞した16年後(当時86歳)の1925(大正14)年に造られたもの。当初は、1923年に開業した2代目本館(ライト館)内の中央にあった大食堂を挟んで、渋沢像と、2代目会長の大倉喜八郎像がそれぞれ南北の中庭に設置されていた。両胸像は、帝国ホテルの従業員一同が両翁の徳を慕って造られた。
※1970年、現在の本館完成時に現在の場所に移されました。

深谷駅(提供=深谷市)

企画展示「日本資本主義の父 渋沢栄一と帝国ホテル」
開催期間|2021年2月13日(土)~2022年1月31日(月)予定
会場|帝国ホテル 東京(本館1階メインロビー内「インペリアル タイムズ」)
料金|無料

渋沢栄一を帝国ホテルで発見する
歴史探訪宿泊プラン

”煉瓦”をモチーフにしたケーキ

日本の近代経済社会の基礎を築いた渋沢に想いを馳せ、その歴史や功績を感じることが出来る宿泊プランが、2021年10月31日まで展開中。

本プランは、チェックイン後、東京料理長の杉本雄氏が渋沢初代会長の想いに共鳴して考案したウェルカムライトミールをお部屋にお届けし、渋沢栄一を辿る旅がスタート。ライトミールの一つは赤煉瓦のデザート。杉本氏が、産業の基盤を築くための事業として「日本煉瓦製造」を設立した渋沢初代会長の姿勢や想いにオマージュを込め、赤煉瓦を模したフランス菓子に仕立てた。そのほか、渋沢栄一の故郷・埼玉県深谷市の特産品である深谷ネギで作ったポタージュも楽しめる。

東京料理長の杉本雄氏。渋沢の「一滴一滴のしずくが集まり大河となる」という言葉に深い感銘を受け、デザート創作のヒントになったと話す

SDGs視点で読み解く帝国ホテルの歴史

人間、地球及び繁栄のための行動計画、持続可能な開発目標として国際的に採択されたSDGs。17の目標のうちゴール8の「働き甲斐も経済成長も」に注目してみると、東京都は人口 1 人当たりの県内総生産 (県内総生産/総人口)で全国1位(※2021年3月現在)です。

経済発展、そしてSDGs推進の中心地として注目される東京都。その東京都で130年以上にわたり日本を代表する高級ホテルとして、世界中からの賓客をもてなしてきた帝国ホテルの企業理念(国際社会の発展と人々の豊かでゆとりある生活と文化の向上に貢献する)は、現代のSDGsの精神と共通していますね。

企画展示「日本資本主義の父 渋沢栄一と帝国ホテル」を通じて、帝国ホテルの歴史と渋沢栄一氏の功績から、今の世界の課題を解決するヒント(=SDGs達成の鍵)を学べるかもしれません。

(解説協力:サステナブル・ラボ株式会社

初代会長 渋沢栄一を帝国ホテルで発見! 歴史探訪宿泊プラン
期間|2021年2月14日(日)~10月31日(日)
住所|東京都千代田区内幸町1-1-1
部屋タイプ|本館 デラックス(42m²)
料金|7万8000円(1室2名利用時)※1泊朝食付。サービス料・消費税込、宿泊税別
※1日10室限定
※予約は宿泊の3日前15時まで
内容|東京料理長 杉本雄によるウェルカムライトミールをお部屋にお届け/埼玉県深谷市「深谷大河ドラマ館」入場券や深谷市名産品など、深谷市とコラボレーションしたお土産付き/24時間ステイ(12時チェックイン、翌日12時チェックアウト)
協力|埼玉県深谷市
問|客室予約係
Tel|03-3504-1251(9:00~17:00)
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/

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