御所南で150年近く茶商を営む柳桜園茶舗。茶を思い、風味を大切にする商いは茶人にも認められ、各流派や本山にも茶を納めています。味へのこだわりからいまも抹茶は店の奥で挽き上げており、それを店主自らが量り売りする様子は、ここでしか見られない景色のひとつになっています。今回は、柳桜園茶舗が誇る技術や茶の数々を前後編記事でご紹介。
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「柳桜園茶舗」を代表する茶
店頭には抹茶から普段使いの番茶までさまざまな種類の商品が並び、用途や予算に応じた銘柄を選ぶことで、茶とのいい関係が築ける。
抹茶
柳桜園茶舗が最も力を注ぐのが抹茶。三千家の家元から銘を賜る最高級品のほか、気軽に日常使いができる銘柄も揃えている。
※価格は40gあたり
特別挽上 濃茶「錦上の昔」
濃茶「祝の白」
特別挽上 薄茶「雅の白」
濃茶「初昔」
薄茶「峰の白」
薄茶「松の白」
思いのほか気楽!日々の生活でも抹茶を愉しみたい
玉露
日光を遮る栽培法で育てられた甘みのある茶葉。淹れるときは湯の温度を50〜60℃に下げ、じっくり時間をかけて味を引き出す。※価格は100gあたり
最高玉露「青雲」
高級玉露「鳳凰」
特上「熱湯玉露」
煎茶
玉露とは対照的なスッキリ系。キレのある味わいは甘いお菓子とも好相性。70〜80度の熱めの湯で淹れると茶葉本来の風味を味わえる。※価格は100gあたり
最高煎茶「彩光」
高級煎茶「朝日」
「駒影」
番茶
普段使いの茶の総称。主に茶の製造過程で残る葉や茎でつくられる。カフェインが穏やかなものもある。
かりがねほうじ茶「香悦」
上柳「ほうじ茶」
かりがね「玄米茶」
京風味「刈番茶」
土曜日限定販売のお茶も!
柳桜園茶舗
住所|京都市中京区二条通御幸町西入ル丁子屋町690
Tel|075-231-3693
営業時間|9:00〜18:00
定休日|日曜
text: Mayumi Furuichi photo: Mariko Taya
Discover Japan 2022年11月号「京都を味わう旅へ」