TRADITION

火難の神として富士山に祀られた美神
「木花之佐久夜毘売」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑

2020.12.13
火難の神として富士山に祀られた美神<br>「木花之佐久夜毘売」<br><small>日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑</small>

まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は中で出産するという強さをもつ安産の神、コノハナノサクヤヒメです。

≪前の記事を読む

木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤヒメ)

中で出産するという強さをもつ女神。そのような状況でも無事に出産したことから安産の神、また火の神として、富士山に祀られたのがコノハナノサクヤビメだ。桜の美しさを体現している神様として、コノハナノサクヤビメを祀る富士山本宮浅間大社は、現在桜の名所にもなっている。

古事記|木花咲耶姫命
日本書紀|木花開耶姫

基本属性「花(桜・美の女神)」
代表的ご利益「安産祈願」

代表的神社
「富士山本宮浅間大社」

第7代孝霊天皇の時代に富士山が噴火し国中が荒れ果ててしまう。その後、11代垂仁天皇が富士山の神霊、浅間大神を鎮めるために富士山麓にて祀ったのがはじまりといわれる。

富士山本宮浅間大社
住所|静岡県富士宮市宮町1-1
Tel|0544-27-2002

 

神々の寿命ができたのはイワナガヒメが原因だった!?「石長比売」

≫続きを読む

日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑

神様の基本をおさえよう

時代で変わる神様のカタチ

全国有名神社の由来とは?

伊邪那岐神/イザナギ

伊邪那美神/イザナミ

天照大御神/アマテラスオオミカミ

須佐之男命/スサノオ

月読命/ツクヨミ

火之迦具土神/ヒノカグツチ

天之御中主神/アメノミナカヌシ、高御産巣日神/タカミムスビ、神産巣日神/カミムスビ

思金神/オモイカネ

天児屋根命/アメノコヤネ

天手力男神/アメノタヂカラヲ

布刀玉命/フトダマ

玉祖命/タマノオヤ

天宇受売命/アメノウズメ

表筒男命/ウワツツノオ、中筒男命/ナカツツノオ、底筒男命/ソコツツノオ

大国主神/オオクニヌシ

宇迦之御魂神/ウカノミタマ

櫛名田比売/クシナダヒメ

少名毘古那神/スクナビコナ

事代主神/コトシロヌシ

多紀理毘売命/タキリビメ、市寸島比売命/イチキシマヒメ、多岐都比売命/タギツヒメ

建御名方神/タケミナカタ

建御雷之男神/タケミカヅチオ

瓊瓊杵尊/ニニギ

猿田毘古神/サルタヒコ

木花之佐久夜毘売/コノハナノサクヤヒメ

石長比売/イワナガヒメ

大山津見神/オオヤマツミ

綿津見神/ワタツミ

塩椎神/シオツチ

経津主神/フツヌシ

菊理媛神/ククリヒメ

大山咋神/オオヤマクイ

賀茂別雷神/カモワケイカヅチ

神武天皇/ジンムテンノウ

神功皇后/ジングウコウゴウ

応神天皇/オウジンテンノウ

倭建命/ヤマトタケル

菅原道真/スガワラノミチザネ

徳川家康/トクガワイエヤス

東郷平八郎/トウゴウヘイハチロウ

監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人


text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門

静岡のオススメ記事

関連するテーマの人気記事