ART

新潟・越後妻有「大地の芸術祭 2022」
十日町エリアの作品・作家マップ|後編

2022.7.3
新潟・越後妻有「大地の芸術祭 2022」<br>十日町エリアの作品・作家マップ|後編
photo: Ishizuka Gentaro

世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」。22年目となる今年は、38の国・地域から263組の作家が参加。300点以上の作品の中から、目玉となる新作と必見の常設作品をエリアごとに取り上げる。

≪前の記事を読む

十日町エリア

信濃川の東側に広がり、河岸段丘の平らな地形を利用した農業に加え、厳寒期の副業にはじまる織物が盛ん。交通の要所として栄えた。国宝の火焔型土器が発掘された笹山遺跡でも知られる。今年の注目作が見たいなら芸術祭の中核地・十日町へ。

[新作]
⑧『意識と自然の探索』(2022)
井橋亜璃紗/日本

十日町市の自然がモチーフの
非現実的な別世界

“日常から生み出される非現実的世界”をコンセプトに制作するビジュアルプリントアーティストによる作品。厳寒地ならではの植物のフォルムなど、時代によって変化する十日町市の自然を、独特の世界観で表現している

住所|新潟県十日町市下条4-281-3(十日町市利雪親雪総合センター)
開館時間|10:00~17:00(10・11月は~16:00)
料金|個別鑑賞券300円(十日町市利雪親雪総合センター入館料)または作品鑑賞パスポート提示
公開期間|~11月13日(日)
休業日|【春】月~金曜(祝日は除く)/【夏】火・水曜/【秋】月~金曜(祝日は除く)

[常設]
⑨『妻有田中文男文庫』(2009)

“学者棟梁”故・田中文男の
蔵書が並ぶ地域文庫

木造建築研究で知られた棟梁・田中文男の蔵書の寄贈を受け、旧公民館を改修して設立。改修設計を建築家・山本想太郎さんが手掛けた。7色に光る本のインスタレーションは韓国の作家・羹愛蘭(カン・アイラン)さんの作品

住所|新潟県十日町市下条1-325(上新田公民館)
開館時間|10:00~17:00(10・11月は~16:00)
料金|個別鑑賞券500円または作品鑑賞パスポート提示
公開期間|~11月13日(日)
休業日|【春】月~金曜(祝日は除く)/【夏】火・水曜/【秋】月~金曜(祝日は除く)

[常設]
⑩『repetitive objects』(2018)
目〔mé〕/日本

photo: Kioku Keizo

日常世界の偶然と必然を静かに語りかける
駅前広場に並ぶ、まったく同じかたちをしたふたつの大きな岩。どちらかが本物でどちらかが偽物か。それともどちらも本物、あるいは偽物なのか。荒神明香さん、南川憲二さん、増井宏文さんを中心とする現代アートチームの作品

住所|新潟県十日町市中条甲(JR飯山線魚沼中条駅周辺)
開館時間|屋外作品のため日中
公開期間|~11月13日(日)
休業日|火・水曜

[新作]
⑪『新しい座椅子で過ごす日々にむけてのいくつかの覚書(仮)』(2022)
中嵜 透/日本

空き家を舞台に座椅子からはじまる物語
舞台は新座(しんざ)地区の空き家。看板をモチーフとした作品をはじめ、さまざまな形式で制作を行う作家が長年愛用し、具合が悪くなってしまった古い座椅子を、空き家の座敷に置いたところから、この作品ははじまる

住所|新潟県十日町市新座甲1147-1
開館時間|10:00~17:00(10・11月は~16:00)
料金|個別鑑賞券300円または作品鑑賞パスポート提示
公開期間|7月30日(土)〜11月13日(日)
休業日|【夏】火・水曜/【秋】月~金曜(祝日は除く)

[常設]
⑫『越後妻有里山現代美術館 MonET』(2003)
原 広司+アトリエ・ファイ建築研究所/日本

photo: Nakamura Osamu

日帰り温泉も楽しめる美術館
2021年、『越後妻有里山現代美術館[キナーレ]』の建築を改修し、常設作品を半分近く入れ替えてリニューアルオープン。越後妻有地域の自然や風土をテーマにした作品が並ぶ

住所|新潟県十日町市本町6-1
開館時間|10:00~18:00
※冬季は営業短縮の可能性あり
料金|【常設展示】個別鑑賞券1000円、
【特別企画展(常設展示含む)】個別鑑賞券1200円
公開期間|通年公開
休業日|火・水曜(祝日は除く)

[常設]
⑬『鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館』(2009)
田島征三/日本

廃校を舞台に物語が広がる空間絵本美術館
舞台は鉢集落の旧真田小学校。最後の在校生3人と、学校にすみつくオバケたちの物語が絵本『学校はカラッポにならない』となって校舎中に広がる。今回は新たに屋内外で『いのちのケハイ』の物語を楽しめる

住所|新潟県十日町市真田甲2310-1
開館時間|10:00~17:00(10・11月は~16:00)
料金|個別鑑賞券800円または作品鑑賞パスポート提示
公開期間|~11月13日(日)
休業日|火・水曜

[常設]
⑭『Kiss & Goodbye(土市駅)』(2015)
ジミー・リャオ(幾米)/台湾

photo: Ishizuka Gentaro

人生を切り開く勇気を与えてくれる
絵本の世界を表現

JR飯山線が舞台の絵本『幸せのきっぷ Kiss & Goodbye』をモチーフに、地域特有のかまぼこ型倉庫に着想を得てデザイン。内部では、絵本のメッセージを伝える展示を行う

住所|新潟県十日町市新宮甲(JR飯山線土市駅)
開館時間|10:00~17:00(10・11月は~16:00)
料金|個別鑑賞券300円または作品鑑賞パスポート提示
公開期間|~11月13日(日)
休業日|【春】月~金曜(祝日は除く)/【夏】火・水曜/【秋】月~金曜(祝日は除く)

[常設]
⑮『もうひとつの特異点』
アントニー・ゴームリー/イギリス

photo: Miyamoto Takenori + Seno Hiromi

137億年前、宇宙が誕生した瞬間を表現
イギリスの彫刻家による作品。家屋の壁を取り払い、構造をむき出しにした空間に張りめぐらされた682本のコード。それらは中央に寄り集まり、多面的なマトリクスの中に、人体を浮かび上がらせている

住所|新潟県十日町市戊913
開館時間|10:00~17:00(10・11月は~16:00)
料金|個別鑑賞券500円または作品鑑賞パスポート提示
公開期間~11月13日(日)
休業日|【春】月~金曜(祝日は除く)/【夏】火・水曜/【秋】月~金曜(祝日は除く)

期間限定!パフォーマンスも見逃せない!

大地の芸術祭では、一年を通じてさまざまなイベントが開催されている。中でも、アーティストたちによる作品としてのパフォーマンスは必見!

『場踊り』
田中 泯/日本

ⒸMadada Inc.(SayamaSimada撮影)

即興で”場所を“踊る
場所“で”踊るのではなく、場所“を”踊る“場踊り”で世界を魅了する、舞踊家の田中泯さん。大地の芸術祭では『MonET』での中谷芙二子さんの霧の彫刻『霧神楽』で場踊りを舞う

住所|新潟県十日町市本町6-1 越後妻有里山現代美術館 MonET
料金|一般前売3000円、一般当日3500円(パスポート提示で200円割引)、高中小生2000円
※別途「MonET」入館料またはパスポートが必要
日時|8月12日(金)、13日(土)、14日(日)

text: Miyu Narita map: Alto Dcraft
Discover Japan 2022年6月号「アートでめぐる里山。/新潟・越後妻有”大地の芸術祭”をまるごと楽しむ!」

新潟のオススメ記事

関連するテーマの人気記事