FOOD

新潟・越後妻有「大地の芸術祭」
越後まつだい里山食堂
アートと一体化しながら、
里山の食文化を味わう|後編

2022.6.20
新潟・越後妻有「大地の芸術祭」<br>越後まつだい里山食堂<br><small>アートと一体化しながら、<br>里山の食文化を味わう|後編</small>
photo: Sakamoto Isamu

世界有数の豪雪地帯として知られる新潟県の越後妻有(えちごつまり)エリア。過疎高齢化の課題を抱えていたこの地は、2000年より開催されている世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」によって世界中から注目を集める場所となった。4月29日から開催されている第8回を取材し、アートを道しるべに里山をめぐることで風土・文化を体感する旅の魅力を探る――。

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松代エリア

信濃川の支流・渋海川沿いを中心に形成され、周囲を山々に囲まれた丘陵地帯。里山の美景の中にイリヤ&エミリア・カバコフさんの『棚田』、草間彌生さん『花咲ける妻有』など世界的アーティストの作品が点在している。

文化・芸術の最も原初的で基本的な表現は「食」にある――。それは、「大地の芸術祭」が大切にしている理念のひとつだ。点在するアートと融合したレストランを訪れ、口福の時間を味わいたい。

カン・タムラ『シネマ上郷』
上郷クローブ座にある旧校長室に設置されたミニシアター。映像作家のカン・タムラさんが、越後妻有の四季を一年かけて24回撮影・記録。土地の二十四節気を編集した短編映像作品シリーズを鑑賞することができる。上映時間は約30分
ニコラ・ダロ『上郷バンドー四季の歌』
上郷クローブ座の教室内に設置。越後妻有にまつわる民俗話に登場する動物たちをモチーフにした自動人形がバンドを組み、地域住民へのヒアリングを元にした楽曲を演奏する劇場型作品。マイクを使って一緒に歌えるのも楽しい

楽しい芝居と食を同時体験するアート

「喜んでいただくたびに地元のよさを再認識します。ここでの会話や料理が思い出に残るよう頑張ります」と大関和子さん

旧上郷中学校を改修した「越後妻有『上郷クローブ座』」での、食をテーマにした現代美術家EAT & ART TAROによるパフォーマンスレストラン。地元のお母さんたちが、地元食材を使用したコース料理を、毎年テーマの異なる芝居とともに提供する。

上郷クローブ座レストラン
住所|新潟県中魚沼郡津南町上郷宮野原7-3
Tel|025-761-7767(「大地の芸術祭の里」総合案内所) 
時間|12:00~12:45、13:30~14:15の2公演
料金|2500円(完全予約制)
※作品鑑賞パスポートまたは入館料(上郷クローブ座)が別途必要
公開期間|7月30日(土)~9月4日(日)
休業日|火・水曜

廃校を再生した学び舎で味わう
特別なランチ

photo :Yanagi Ayumi

農業をベースに、食などの体験を通して地域の価値を実践的に学ぶ「奴奈川(ぬながわ)キャンパス」にある食堂。大地の芸術祭では、米澤文雄シェフが手掛ける、土地の食文化を取り入れた特別なランチがオフィシャルツアーで楽しめる。

TSUMARI KITCHEN
住所|新潟県十日町市室野576
Tel|025-594-7101(奴奈川キャンパス)
営業時間|11:00~14:00(7月30日~11月13日のツアー開催日のみ) 
開催期間|7月30日(土)~11月13日(日)のツアー開催日のみ
料金|オフィシャルツアー料金1万3000円(バス代、昼食代、ガイド代)に含む

陶芸家のうつわで里山の妙味を堪能する

photo: Sakamoto Isamu

1924年に建てられた趣深い茅葺き民家を焼物で再生した施設作品。魚沼産コシヒカリや旬の山菜、妻有ポークなど地元の食材を使った手づくり料理を地元陶芸家のうつわでいただける。集落の女衆たちのはつらつとした笑顔とおしゃべりが人気を博している。

うぶすなの家
住所|新潟県十日町市東下組3110
Tel|025-755-2291(夏は要予約) 
営業時間|11:00~14:00(L.O.)
※作品鑑賞可能時間は~16:00 
入館料|一般500円(中学生以下は無料)または作品鑑賞パスポート掲示
公開期間|~11月13日(日)
休業日|【春・秋】月~金曜/火・水曜(祝日は除く)

text: Ryosuke Fujitani photo: Norihito Suzuki
Discover Japan 2022年6月号「アートでめぐる里山。/新潟・越後妻有”大地の芸術祭”をまるごと楽しむ!」

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