ART

【vol.2】小松美羽が表現する「大和力」とは?

2020.8.17
【vol.2】小松美羽が表現する「大和力」とは?
神獣を描く小松美羽さんの作品の中でも特別な存在だという「狛犬」。高野山の鎮守社として知られる丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)の狛犬と。

9月4日(金)発売の雑誌『Discover Japan』の特集を飾る、現代アーティストの小松美羽さん。銅版画にはじまり、水墨画、水彩、ペン画、立体から、ライブペインティング、伝統工芸とのコラボワークなど、多様な表現に挑戦する一方で、彼女の口から全作品に共通して語られるキーワードが「大和力(やまとぢから)」という言葉だ。

小松美羽(こまつ・みわ)
現代アーティスト
1984年、長野県坂城町生まれ。女子美術大学短期大学部卒業。2014年、出雲大社へ「新・風土記」を奉納。2015年、有田焼の狛犬作品「天地の守護獣」が大英博物館日本館へ永久展示。2016年、ニューヨークにて「The Origin of Life」を発表。同作は4ワールドトレードセンターに常設展示されている。2017年、東京ガーデンテラス紀尾井町にて個展を開催。9日間で3万人を集客。2018年、北京で開催されたアートアワード「Tian Gala 天辰 2017」にて「Young Artist of the Year 2017」を受賞

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小松美羽さんのライブペインティング作品『INORI-祈禱-』。2019年、ヴェネツィア国際映画祭のVR(バーチャルリアリティー)部門が開催されたラザレット・ヴェッキオ島で生み出された作品

大和力というのは『日本らしさ』ということではない

大和力という字面や彼女が描き出すモティーフから、その意味を「日本的なもの」とたとえだととらえるのは、少々短絡的すぎるかもしれない。小松美羽さんは著書『世界のなかで自分の役割を見つけること(ダイヤモンド社)』の中で、大和力が示す意味を次のように記している。

「大和力というのは『日本らしさ』ということではない。日本が古来もっている、いろいろなものを組み合わせ、まとめあげてデザインする力であり、方法である」

 

小松美羽さんの代表作のひとつでもある『四十九日』。9月4日発売の小誌では、彼女の人生1枚目作品を購入された方のインタビューも掲載する

異なる文化、思想、宗教、歴史。多様なものを融合し、豊かな心で和すること。ときに他者に敬意を払いつつ、自らのエネルギーとして吸収し、拡張する。新型コロナウイルスが蔓延することで混沌とした状態に陥っている世界において、まさにいま小松さんの大和力は、「新たなる調和、融合」の新たな可能性を指し示すものになりうるはずだ。
 
 

小松美羽、日本仏教三大霊山高野山を巡る

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文=猪飼尚司 写真=池田晶紀


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