FOOD

長命堂飴舗の「飴もなか」
福田里香の民芸お菓子巡礼

2020.7.6
長命堂飴舗の「飴もなか」<br>福田里香の民芸お菓子巡礼
翁面と長命堂が型押しされた皮もすてき。10個入り1252円

民芸とお菓子の甘い関係をひも解いていく、お菓子研究家・福田里香さんの《民芸お菓子巡礼》。今回は雪国の民芸コーディネートが描かれたパッケージがかわいらしい、長命堂飴舗の「飴もなか」を紹介します。

福田里香(ふくだ・りか)
お菓子研究家。書籍や雑誌を中心に活躍。8年間にわたり続いている本連載をまとめた書籍『民芸お菓子』が小社より発売中

「飴もなか」の文字をグラフィカルに配置した包装紙

新潟県長岡の風変わりな銘菓といえば、大正元年創業の長命堂飴舗「飴もなか」です。

初代桂吉が苦心の末、2年もの歳月をかけて完成させたと伝わっているそう。その名の通り、香ばしいもなか皮に、とろりと透明な水飴の組み合わせは、あっさりした甘さで新鮮な美味しさです。

民芸的な見どころは、パッケージ。越後地方の“雪ん子”とも呼ばれるわら帽子を被り、わら靴を履いた女の子が描かれているんです。中に着込んだ赤いちゃんちゃんこに縞柄のもんぺという、正統派な民芸コーディネートもかわいらしい。

小袋入りにも雪ん子が。手軽なお土産におすすめ。5個入り572円

雪国でつくられたわら細工の防寒具は、各地の民芸館にも収蔵されているほど美しく優れた民芸品ですが、残念なことに現代では廃れました。実用面ではコートやダウンジャケット、ゴム長靴などに取って代わられて久しいですよね。

こんな風に地元のお菓子に残っているのを見掛けると、心が温かくなります。涼しげな雪景色の箱絵は盛夏の手土産にぴったり。麦芽水飴には滋養があり、夏バテ防止も期待できる甘味です。

長命堂飴舗
住所|新潟県長岡市殿町 2-1-2
Tel|0258-35-1211
営業時間|9:00〜17:00
定休日|日曜
http://www.amemonaka.jp/

text: Ricca Fukuda photo: Wakana Baba
2019年9月号 特集「夢のニッポンのりもの旅。」


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