新潟・越後妻有「大地の芸術祭 2022」
中里エリアの作品・作家マップ|後編

2022.7.8
新潟・越後妻有「大地の芸術祭 2022」 <br>中里エリアの作品・作家マップ|後編
photo: ANZAÏ

世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭」。22年目となる今年は、38の国・地域から263組の作家が参加。300点以上の作品の中から、目玉となる新作と必見の常設作品をエリアごとに取り上げる。

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中里エリア

信濃川をはじめとする川が流れ、日本三大峡谷に数えられる清津峡、国の名勝・天然記念物に指定されている七ツ釜など、豊かな水が生み出した美しい自然景観が特長。150年以上前から伝わる田代神楽でも知られている。水に恵まれる環境を生かした雄大なアートの数々を楽しもう。

[常設]
⑧『スネーク・パス』(2003)
アン・グラハム/オーストラリア

キャンプ場を縦断する
モザイクタイル貼りの“蛇の道”

本作は、モザイクタイルを貼った全長約140mの遊歩道。地元の小学生、全国から参加したグループや家族など約70組400名と、作家が教鞭を執るオーストラリアの大学生などが参加したワークショップによって完成させた

住所|新潟県十日町市田代
開館時間|屋外展示のため日中
公開期間|~11月13日(日)
休業日|火・水曜

[常設]
⑨『カクラ・クルクル・アット・ツマリ』(2009)
ダダン・クリスタント/インドネシア

バリ島と越後妻有をつなぐ
竹製風車の祈りの音

カクラ・クルクルは作家の故郷・バリ島で神に収穫を感謝するため田んぼに配する竹製の風車。清田山(せいだやま)集落の田んぼに並ぶ本作は、風が吹くと心地よい音を立てて回り、その祈りの音がバリ島と越後妻有をつなぐ

住所|新潟県十日町市清田山
開館時間|屋外展示のため日中
公開期間|7月30日(土)~9月4日(日)
休業日|火・水曜

[新作]
⑩『木地師ミナライゴヤ』(2022)
増田啓介/日本

木のさじやうつわづくりが人と人とを結ぶ
川辺の公園を仕事場として、越後妻有の木の枝を削り、さじやうつわをつくる。会期中の週末に、しゃっぺ(スプーン)制作ワークショップを開催予定。9月には『ポチョムキン』周辺でさじやうつわを行商予定

住所|新潟県十日町市清田山己1742 清田山キャンプ場/ポチョムキン
開館時間|10:00~17:00
公開期間|7月23日(土)~8月21日(日)、8月27日(土)、28日(日)、9月3日(土)、4日(日)
休業日|火・水曜

[常設]
⑪『ポチョムキン』(2003)
カサグランデ&リンターラ建築事務所/フィンランド

photo: ANZAÏ

自然、農業、工業の要素が融合した公園
釜川の土手の廃棄場だった場所につくられた公園。錆を化粧にしたコールテン鋼製の巨大な壁に囲われた園内には、自然素材や廃材でつくられた禅庭、ブランコなど、趣の異なる空間で構成されている

住所|新潟県十日町市倉俣甲1650 旧十日町市倉俣小学校の斜め向かい
開館時間|屋外展示のため日中
公開期間|~11月13日(日)
休業日|火・水曜

[常設]
⑫『日本に向けて北を定めよ(74°33ʼ2ʼʼ)』(2000)
リチャード・ウィルソン/イギリス

photo: ANZAÏ

ロンドンにある作家の自宅を越後妻有に再現
ロンドンにある作家の自宅の構造(骨組み)を実物大で再現し、方位を保ったまま越後妻有に移動させたもの。ロンドンと越後妻有という、物理的にも文化的にもかけ離れた土地を空間的に結び付けている

住所|新潟県十日町市桔梗原キ-1301 中里中学校隣
開館時間|屋外展示のため日中
公開期間|~11月13日(日)
休業日|火・水曜

[常設]
⑬『鳥たちの家』(2000)
ジャウマ・プレンサ/スペイン

photo: ANZAÏ

神=天と人間=地をつないでくれる鳥の家
釜川の土手の廃棄場だった場所につくられた公園。錆を化粧にしたコールテン鋼製の巨大な壁に囲われた園内には、自然素材や廃材でつくられた禅庭、ブランコなど、趣の異なる空間で構成されている

住所|新潟県十日町市倉俣甲1650 旧十日町市倉俣小学校の斜め向かい
開館時間|屋外展示のため日中
公開期間|~11月13日(日)
休業日|火・水曜

[常設]
⑭『河岸の燈籠』(2000)
CLIP/日本

昼夜ともに存在感を放つトイレ
松永英伸さん、棚橋国年彦さん、設楽壮一さん、金子友美さんからなる建築家ユニット。信濃川岸にある本作はトイレで、周囲の緑に映える色と開放感のあるデザインが特徴。夜には、すりガラス越しに明かりを放ち、燈籠のような趣になる

住所|新潟県十日町市宮中己4197 ミオンなかさと周辺
開館時間|屋外展示のため日中
公開期間|~11月13日(日)
休業日|火・水曜

[常設]
⑮『いちばん長い川』(2000)
オル・オギュイベ/ナイジェリア

photo: ANZAÏ

電線のない18本の電柱が川の記憶を刻む
信濃川のほとりに立つ電柱に刻み込まれた詩は、流域に住む新潟と長野の高校生によるもの。発電のための取水により、川の流量が減ってしまったことに鑑み、“川の記憶”をテーマに公募された

住所|新潟県十日町市宮中
開館時間|屋外展示のため日中
公開期間|~11月13日(日)
休業日|火・水曜

text: Miyu Narita map: Alto Dcraft
Discover Japan 2022年6月号「アートでめぐる里山。/新潟・越後妻有”大地の芸術祭”をまるごと楽しむ!」

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