京都・京都市《伏見稲荷大社 田植祭》
ご料米の早苗を植える神事
|一生に一度は見たい、夏祭り
夏の日本では多種多様な祭りが行われる。そこには稲の豊作を願い、疫病などの災いを祓おうとする人々の願いが込められている。厳しい暑さを乗り越え、健康に一年を暮らすための知恵も読み取れるだろう。今回、日本の祭りや伝統芸能などに詳しい文筆家の大石始さんの解説で紹介する。
大石 始(おおいし はじめ)
地域と風土をテーマとする文筆家。主な著書として 『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』(産業編集センター)、『南洋のソングライン幻の屋久島古謡を追って』(Kilty BOOKS)、『盆踊りの戦後史』(筑摩書房)、『奥東京人に会いに行く』(晶文社)、『ニッポンのマツリズム』(アルテスパブリッシング)、『ニッポン大音頭時代』(河出書房新社)など多数。
一年の豊作を祈願する祭り

写真提供=伏見稲荷大社
四季を通じてさまざまな祭典や神事が執り行われている伏見稲荷大社。その中でも神前に供えられるご料米の早苗を神田へ植える田植祭は、初夏の重要な神事のひとつである。一年の豊作を祈願する祭りとして室町時代には行われていたが、いつの日か中断。昭和に入り再開した。
祭り当日は本殿での祭典を斎行した後、色鮮やかな装束に身を包んだ早乙女と奉耕者が神田に苗を植える。汗衫装飾をまとった神楽女による「御田舞」も奉奏される。
各地で行われる御田植祭

初夏にかけ、各地で御田植祭が行われる。伊雑宮の御田植祭(三重県志摩市)や住吉大社の御田植神事(大阪府大阪市)、香取神宮の御田植祭(千葉県香取市)がよく知られている。厳かな神事から人々の願いを感じられるだろう。
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伏見稲荷大社 田植祭
開催期間|2026年6月10日(水)
会場|京都府京都市伏見区深草薮之内町68(伏見稲荷大社)
問い合わせ先|伏見稲荷大社
Tel|075-641-7331
https://inari.jp
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text: Hajime Oishi
2026年7月号「納涼、しましょ。」



































