TRADITION

富山県・富山市《おわら風の盆》
艶やかな踊りが運んでくる秋の風
|一生に一度は行きたいニッポンの祭り㉓

2024.8.24
富山県・富山市《おわら風の盆》<br><small>艶やかな踊りが運んでくる秋の風<br>|一生に一度は行きたいニッポンの祭り㉓</small>
©富山市観光協会

間もなく夏本番! 全国各地から祭り囃子や威勢のいい掛け声が聞こえてくる季節です。そんなニッポンの夏の風物詩「祭り」。なかでも一生に一度はこの目で見たい祭りを、日本の祭りや伝統芸能などに詳しい文筆家の大石始さんの解説でご紹介。地域の風習が刻まれた祭りを通して郷土文化に触れる旅をしませんか?

今回は、農作業の動きを手や指で表現した、古くから残る「豊年踊り」のほか、舞台踊りである「男踊り」や「女踊り」など、さまざまな踊りが堪能できる富山県・富山市「おわら風の盆」をひも解きます。

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※2025年9月1日(月)〜3日(水)にかけて開催予定。詳しくは記事下部をご覧ください。

風情ある街でさまざまな表情の踊りを愉しむ

石畳の道が続く富山市八尾地区の古風な街並みを舞台に、しっとりと踊られる富山の代表的な年中行事。哀愁漂う「越中おわら節」にのって、幻想的な踊りの風景が繰り広げられる。地方の演奏とともに踊り手たちが町内を練り歩く「町流し」、輪をつくって踊られる「輪踊り」、特設ステージで披露される「舞台踊り」と、さまざまな踊りを堪能することができる。公式スケジュールは夜11時までだが、地元の人々は明け方まで踊り続ける。夏の終わりと秋の訪れを感じさせる、風流な行事だ。

大石 始の見どころ!
「日本の道100選」に選ばれた諏訪町本通り

味わい深い八尾地区の街並みも堪能したい。中でも「日本の道100選」に選定された諏訪町本通りは、石畳の道や白壁の建物といった昔ながらの風景を色濃く残す。ちょうちんの明かりが灯った夕暮れ時は雰囲気満点だ。

祭りになくてはならない胡弓の響き

©とやま観光推進機構

おわら風の盆といえば、哀愁漂う胡弓(こきゅう)の響きだ。これは明治以降に導入されたもので、日本の伝統楽器の中で唯一、弦を擦ることで音を出す。この独特な音色はおわら風の盆になくてはならないものとなっている。

開催期間|2025年9月1日(月)〜3日(水)
開催場所|富山県富山市八尾町各地
交通|電車/JR越中八尾駅 車/北陸自動車道富山ICから約25分

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《一生に一度は行きたいニッポンの祭り》
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監修・文=文筆家 大石 始さん
地域と風土をテーマにする文筆家。日本の祭りや伝統芸能などを中心に執筆している。旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」主宰。著書に『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』(産業編集センター)など多数

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