TRADITION

徳島県・徳島市《徳島市阿波おどり》
400年の歴史をもつ世界に誇る盆踊り
|一生に一度は行きたいニッポンの祭り⑲

2024.8.4
徳島県・徳島市《徳島市阿波おどり》<br><small>400年の歴史をもつ世界に誇る盆踊り<br>|一生に一度は行きたいニッポンの祭り⑲</small>

間もなく夏本番! 全国各地から祭り囃子や威勢のいい掛け声が聞こえてくる季節です。そんなニッポンの夏の風物詩「祭り」。なかでも一生に一度はこの目で見たい祭りを、日本の祭りや伝統芸能などに詳しい文筆家の大石始さんの解説でご紹介。地域の風習が刻まれた祭りを通して郷土文化に触れる旅をしませんか?

今回は、クライマックスを飾る「総おどり」で1000人を超える踊り子が演舞場に集結する徳島県・徳島市「徳島市阿波おどり」をひも解きます。

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※2024年8月11日(日)〜15(木)にかけて開催予定。詳しくは記事下部をご覧ください。

連の個性が表れた踊りや衣装は必見!

頭に鉢巻きを巻き、着流しや法被を着用する「男踊り」。上下左右自由に動き回る、ダイナミックな振りが特徴だ

夏ともなると全国各地で阿波おどりが開かれ、盛り上がりを見せている。徳島県のみならず、関東や東北、北海道や海外でも地域の文化として定着しているが、そうした中でも徳島県徳島市のものが本場であることは揺るがない。

徳島城の城下町として発展した現在の徳島市街地は、古くから周辺の村々で踊られていた多種多様な盆踊りの文化が持ち込まれてきた。諸説あるが、徳島の盆踊りはそうした文化を吸収しながら街の賑わいを演出する都市型イベントとして拡大。やがて日本を代表する踊り文化にまで成長していく。

編み笠を深く被り、下駄を履いたスタイルが印象的な「女踊り」。指先まで動きの揃った、しなやかで艶やかな踊りに魅了される

阿波おどりのグループは「連」と呼ばれ、歴史ある老舗連から学生連や企業蓮まで無数の連が活動。踊りは、男踊り、女踊りに分けられ、太鼓や鉦(かね)、笛や三味線などで構成される鳴り物が激しいリズムを奏でる。連ごとにリズムや踊り、衣装が異なるのも阿波おどりのおもしろさだ。

阿波おどりでも最大規模を誇る徳島市のものは有料演舞場も設置されており、迫力ある群舞をじっくり楽しむことができる。一方、歩行者天国となった路上では、輪になって踊る輪踊りも行われる。至近距離で阿波おどりを体感できるとあって、こちらも根強い人気を誇っている。

大石 始の見どころ!
複数の連が集結! 圧巻のフィナーレ「総おどり」

©PIXTA

4日間繰り広げられる徳島市阿波おどり。その盛り上がりのピークとなるのが、2024年は南内町演舞場で開催される「総おどり」だ。これは複数の連が合同で流し踊りを行うというもので、踊り手たちのエネルギーが爆発するその光景はまさに圧巻。中でも最終日の総おどりは、フィナーレならではの刹那的な盛り上がりを見せる。4日間を踊りきった踊り手たちの表情はすがすがしいものだ。

阿波おどりの歴史に触れられる「阿波おどり会館」

©徳島市

阿波おどりの歴史とは、徳島という土地の変遷とも結び付いている。そうした背景を知ることができるのが、徳島駅から徒歩10分ほどのところにある阿波おどり会館だ。こちらでは歴史に触れられるミュージアムのほか、専用ホールでは1年を通して阿波おどりを観賞することもできる。1階の物産観光交流プラザでは徳島県の工芸品や特産品も販売されており、一度は足を運んでおきたい場所だ。阿波おどり会館の5階からはロープウェイが出ており、眉山の山頂まで約6分で行くことが可能。天気のよい日には淡路島や紀伊半島まで一望できる。

開催期間|2024年8月11日(日)〜15(木)
開催場所|徳島県徳島市
交通|電車/JR徳島駅から徒歩約5~15分 車/徳島自動車道徳島ICから約25分

阿波おどりホールでは、「おどらなそんそん阿波おどり」を昼公演で、「毎日おどる阿波おどり」を夜公演で観賞できる

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長崎県・長崎市
《精霊流し》

 
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監修・文=文筆家 大石 始さん
地域と風土をテーマにする文筆家。日本の祭りや伝統芸能などを中心に執筆している。旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」主宰。著書に『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』(産業編集センター)など多数

《一生に一度は行きたいニッポンの祭り》
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