占術家・木下レオンさんイチオシ!
全国唯一の八方除の聖地《寒川神社》
|八方除の守護神を祀る神社
神奈川県高座郡寒川町に鎮座する寒川神社。全国唯一の八方除の守護神として、各地から崇敬者が参拝に訪れている。木下レオンさんも毎年参詣するという寒川神社の、歴史やご神徳をひも解いていく。
木下レオンさん
占術家。オリジナル占術「帝王占術」を生み出す。会社員を経て、経営する飲食店で行った占いの的中率が評判に。フジテレビ系『突然ですが占ってもいいですか?』で人気を博し。『木下レオンの絶対開運 帝王占術2023』(講談社)など著書多数
行く先々の災いを取り除く
八方除の守護神を祀る神社
霊峰富士のふもとにある山中湖を源流とし、神奈川県を流れる相模川河口から7㎞ほどさかのぼった低い台地。東京の南西の方角に位置するこの場所に、寒川神社は鎮座している。創建された年代は定かではないが、社伝には「雄略天皇の御代(456〜479)に幣帛を奉納」との記述があり、少なくとも1500年以上の歴史をもつ。
927年に編纂された『延喜式神名帳』では相模國唯一の「名神大社」に、社格制度では最も格式高い「一之宮」に列せられ、関八州(相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸、上野、下野)の守護神として敬仰されてきた。御祭神は寒川比古命と寒川比女命の二柱とし、寒川大明神と奉称している。源頼朝、北条義時、武田信玄など時の権力者たちも熱い信仰を寄せていたという。
また、ここは江戸の裏鬼門の地にあたるため、一般的に南向きもしくは東向きを常とする社殿が南西を向いている。ゆえに江戸幕府成立以降、裏鬼門を守り、八方除・方位除をつかさどる神社としても崇敬を集めてきた。
八方除とは地相、家相、方位、日柄、厄年などに起因するすべての悪事災難を取り除き、福徳円満をもたらす御神徳だ。寒川神社のご祈祷数は年間約30万件に及び、その数は日本一。木下レオンさんは国内外さまざまな土地に赴くことから、毎年必ず寒川神社でご祈祷を受けているという。
「八方除は寒川大明神だけの御神徳ですからね。加えて寒川神社はパワーがあふれるレイライン上に鎮座しているんです。レイラインとは千葉県・玉前神社から島根県・出雲大社までを直線でつないだとき、その線上に並ぶ神社仏閣や霊峰のこと。春分の日と秋分の日は太陽が真上を通ることから『ご来光の道』とも呼ばれています。富士山、竹生島、大山などの聖地も、レイライン上にあるんですよ」
さらに木下さんは、境内で「神の使い」とされる蛇に出合ったと話す。
「蛇は弁天さまの化身とされる幸運の象徴で、特に金運に恵まれるといわれています。境内で蛇を見掛けたら、いっそうのご利益が得られるでしょう」
青々とした木々に抱かれた境内は、神秘的な空気に満ちている。神域に足を踏み入れた瞬間、寒川大明神のご加護を肌で感じられるはずだ。
寒川神社のご利益を受けるなら、
自分の吉凶方位を知っておくべし。
八方除とは?
大安、仏滅といった六曜の日柄、方位など、旧暦に基づく災難を取り除ける御神徳が八方除だ。吉凶は生まれ年によって9つに分類される本命星によって占え、九星方位表では年盤の凶方位が判断できる。中央の星は「八方塞がり」にあたり、大厄の年とされている
2023年はやや南寄りの南南東が吉!
方位吉凶早見表の見方
①自分の本命星を知る
生まれ年(西暦)の4桁を足す。合計が10以上の場合は1桁と2桁の数字を足し、9以下の数字にする。11からその数を引いた数字が本命星となる。「1」の本命星は「一白水星」、「2」の本命星は「二黒土星」だ。九星気学の暦の本で、方位、日柄など詳細な吉凶が占える。
例.1980年生まれの場合、1+9+8+0=18、1+8=9、11-9=2となり、二黒土星
※1月1日〜2月3日生まれの人は、生まれた年の前年度で計算
②吉方神と凶方神の方角に注意
吉凶は吉方とされる吉方神、凶方とされる凶方神といった方位神がいる方位によって決まり、万人に共通する方位と、本命星ごとに異なる方位がある。2023年の万人に共通する方位の吉凶は、南南東(歳徳神)が吉、北西(五黄殺)、南東(暗剣殺)、西(歳破)が凶。
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text: Nao Ohmori photo: Kazuya Hayashi
Discover Japan 2023年8月号「夏の聖地めぐり。」