和歌山県・那智勝浦町《那智の扇祭り》
巨大な扇神輿と大松明の大迫力!熊野信仰を象徴する祭り
|一生に一度は行きたいニッポンの祭り③
間もなく夏本番! 全国各地から祭り囃子や威勢のいい掛け声が聞こえてくる季節です。そんなニッポンの夏の風物詩「祭り」。なかでも一生に一度はこの目で見たい祭りを、日本の祭りや伝統芸能などに詳しい文筆家の大石始さんの解説でご紹介。地域の風習が刻まれた祭りを通して郷土文化に触れる旅をしませんか?
今回は、熊野信仰を象徴する祭り、和歌山県・那智勝浦町「那智の扇祭り(なちのおうぎまつり)」をひも解きます。
※2026年7月14日(火)に開催予定。詳しくは記事下部をご覧ください。
年に一度の神さまの里帰りを意味する

毎年7月14日に斎行される熊野那智大社の例大祭「那智の扇祭り」。太陽を模したとされる12体の扇神輿が本殿から那智の滝までを渡御し、五穀豊穣や家内安全などを祈願する。那智の滝は熊野那智大社の別宮、飛瀧神社の御神体であることから、年に一度神さまが里帰りする祭りともされている。
また、12本の大松明が重要な役割を果たすため、「那智の火祭」という別称でも知られている。自然崇拝を起源とする熊野信仰を象徴する祭りともいえるだろう。
大石 始の見どころ!
重さ約50㎏の大松明と高さ約6mの扇神輿の大迫力

大松明の重量は約50㎏。男たちは「ハリャ! ハリャ!」という掛け声を上げながら松明を担ぎ上げる。これは檜の割板を桶のかたちにしたもので、地元の人々によって制作される。「那智の滝」を表す高さ約6mの扇神輿も迫力満点。
中世の名残りがある古風な那智田楽の奉納

例大祭当日、特設舞台ではさまざまな芸能が奉納される。中でもユネスコ無形文化遺産に登録されている那智田楽は、中世の名残りがある古風なもの。田楽装束を身につけた踊り手が厳かな舞を披露する。
開催期間|2026年7月14日(火)
開催場所|和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 熊野那智大社
交通|電車/JR紀伊勝浦駅からバス。熊野御坊南海バスで那智山まで約30分、タクシー/JR紀伊勝浦駅から約20分
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監修・文=文筆家 大石 始さん
地域と風土をテーマにする文筆家。日本の祭りや伝統芸能などを中心に執筆している。旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」主宰。著書に『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』(産業編集センター)など多数
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text: Discover Japan 写真提供=熊野那智大社
Discover Japan 2024年8月号「知的冒険のススメ」



































