新潟県・長岡市《長岡まつり大花火大会》
信濃川に打ち上がる平和への祈り
|一生に一度は行きたいニッポンの祭り⑩
間もなく夏本番! 全国各地から祭り囃子や威勢のいい掛け声が聞こえてくる季節です。そんなニッポンの夏の風物詩「祭り」。なかでも一生に一度はこの目で見たい祭りを、日本の祭りや伝統芸能などに詳しい文筆家の大石始さんの解説でご紹介。地域の風習が刻まれた祭りを通して郷土文化に触れる旅をしませんか?
今回は、慰霊と復興、平和への願いが込められた新潟県・長岡市「長岡まつり大花火大会」をひも解きます。
※2025年8月2日(土)〜3日(日)にかけて開催予定。詳しくは記事下部をご覧ください。
地域の活性化と慰霊のために続いてきた

信濃川の河川敷を舞台に繰り広げられる日本屈指の花火大会。起源となる花火大会がはじまったのは1879年で、千手八幡の祭りで打ち上げられたものだといわれる。戦争により一時は開催が途絶えたものの、1947年に復活。慰霊と復興、平和への願いが込められた、長岡の夏には欠かせないものとして現在まで続けられている。
長岡において花火はひとつの文化。その歴史や背景は、道の駅ながおか花火館にある「長岡花火ミュージアムショップ」で触れることができる。
大石 始の見どころ!
長岡花火の象徴! 直径約650mの「正三尺玉」

日本有数の花火大会だけあって花火のスケールも桁外れ。直径約650mの正三尺玉や全長約2㎞の復興祈願花火フェニックスなどが次々に打ち上げられ、長岡の夜空を明るく彩る。花火師たちの技を堪能したい。
原点は長岡空襲の犠牲者の慰霊と復興への想い
1945年、長岡は大規模な空襲に遭い、旧市街の8割が焼け野原と化した。この悲しみを乗り越えるために、現在も続く「長岡まつり」の前身、「長岡復興祭」が初開催されたのは翌年8月。その後に8月2日と3日は「花火大会の日」と定められた。毎年、空襲のはじまった8月1日午後10時30分に合わせて、慰霊の花火が打ち上げられている。
開催期間|2025年8月2日(土)〜3日(日)
開催場所|新潟県長岡市 信濃川河川敷
交通|電車/JR長岡駅から徒歩約30分 ※その他の交通手段はHP参照
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監修・文=文筆家 大石 始さん
地域と風土をテーマにする文筆家。日本の祭りや伝統芸能などを中心に執筆している。旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」主宰。著書に『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』(産業編集センター)など多数
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