TRADITION

2023年の干支「うさぎ」は成長の象徴?
卯年の基礎知識

2022.12.8
<small>2023年の干支「うさぎ」は成長の象徴?</small><br>卯年の基礎知識

2023年の干支はウサギであり、六十干支では「癸卯(みずのとう)」にあたる年。干支のウサギとは? 過去の卯年に起きた出来事は? 2023年はどんな年になりそうか? 卯年の守り本尊などをひも解く。
新年は果たしてピョンピョン跳ねるうさぎにあやかり、「飛躍の年」になるのか?

十二支は動物ではなく植物だった?

そろそろ郵便ポストに「年賀はがきのご予約はこちら!」というお知らせチラシが入り、年末年始の準備を促すものがそこここに現れる時期。来年の干支はウサギということを意識する機会も多い。

干支が12種類の動物というのは常識だが、なぜこの動物たちが選ばれたのか、その理由はあまり知られていない。「先着順で決まった」という昔話もあるが、それは当然おとぎ話で、実はもともと干支の十二支は動物ではなかったのだ。季節に従って植物が変化していく様子を表す12段階、「滋」「紐」「演」「茂」「伸」「巳」「仵」「味」「身」「老」「脱」「核」が十二支のもとで、やがてこれらに音や韻が似ている動物に置き換わり、それがネズミに始まる12種類の動物になったのだ。

生まれた年月日=干支がその人の運命を決める

この十二支と、古代中国の暦法で順序や番号を表す「甲」「乙」「丙」「丁」「戊」「己」「庚」「辛」「壬」「癸」の十干を足した、十干十二支を指して干支という。その組み合わせで天体や年月日、時間の動きを表すにとどまらず、産まれた年月日や時間によって、十干十二支がその人の人格や人生をも決定するという考え方が中国に古くからあり、その流れをくんで日本でもその考え方が広く信じられてきた。現代では干支で性格が決定されると考える人は少ないが、西洋占星術なども基本的には産まれた年月日や時間の星の巡りによって、その人の人格や人生を「こうなる」というもので、洋の東西を問わず天体と人間を結び付けて考える思想は発生している。

十干十二支で読む2023年は「癸卯」

十干と十二支を組み合わせた六十干支という分類があり、来年2023年は「癸卯」。「癸」は順序で言えば最後にあたり、一つの物事が収まり次の物事への移行をしていく段階。また「卯」のうさぎは「茂」という時期であり、繁殖する、増えるという段階にあたる。その両方を備えた「癸卯」は、去年までで様々なことの区切りがつき、次へと向かっていく、そこに成長や増殖といった明るい世界が広がっていくと解釈することができるだろう。

歴史に残る作品が生まれた、前回の「癸卯」

ちなみに60年前にあった前回の「癸卯」の年には、かの名作「鉄腕アトム」が、日本国産連続30分テレビアニメ第一号として、放映が始まった年。超長寿番組「キューピー3分クッキング」、超ロングセラー「日清焼きそば」などが世に出たのもこの年である。やはりこの年に始まるものは、あたりが多い…のかもしれない。

十二支にはそれぞれ守護の仏様がついており、卯年の守り本尊は文殊菩薩。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉からもわかるように、知恵や才能の仏様でもある。文殊菩薩の守護を得ている卯年の人は、その才覚で成功すると言われている。卯年の人は来年になったら何か新しい習い事を始めたり、資格試験に挑戦したりすると、いい結果が得られそうだ。

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ライタープロフィール
湊屋一子(みなとや・いちこ)
大概カイケツ Bricoleur。あえて専門を持たず、ジャンルをまたいで仕事をする執筆者。趣味が高じた落語戯作者であり、江戸庶民文化には特に詳しい。「知らない」とめったに言わない、横町のご隠居的キャラクター。

参考文献=国立国会図書館「日本の暦」、現代こよみ読み解き辞典(柏書房)、十二支読本―暦と運勢のしくみを読み解く(創元社)

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