FOOD

「桃」といえば赤、白、どちらがお好き?
仁義なきフルーツの戦い

2020.8.23
「桃」といえば赤、白、どちらがお好き?<br><small>仁義なきフルーツの戦い</small>

ジューシーな果物が恋しい夏。しかし同じ果物でも、産地や品種により味わいは千差万別。それぞれの個性を知り、マイナンバーワンを見極めましょう。今回取り上げるのは桃です。

東の赤、西の白の二大勢力

日本の東西で人気の桃は異なる。山梨県や福島県といった東日本の桃は鮮やかな赤で、硬めの食感も好まれる。一方、西日本では白く軟らかい桃がメジャー。西の主産地・岡山県で袋掛け栽培が伝統的なため生まれた差といえる。

福島といえば赤

あかつき
川中島白桃
さくら白桃など

 

桃色といえばこの赤。福島県の「はつひめ」

明るい赤は光をたっぷり浴びた証し
全国第2位の生産量を誇る福島の桃。主力品種は赤い果皮の「あかつき」で、旬は8月。皇室に献上もされる品種で、肉質はやや硬めで日持ちがよく、甘みと酸味のバランスが絶妙。写真の「はつひめ」は最初に収穫される早生種でさっぱりとした甘み。

HISTORY
養蚕業からの転換で桃栽培が広がる
福島県で桃の生産がはじまったのは明治時代。大正時代以降、養蚕業からの転換が進み、全国でも有数の桃生産量を誇るまでになった。

はつひめ 
産地|福島県福島市
価格|3240円〜(3玉)
収穫時期|7月上〜中旬
食べ頃|収穫後5日以内
高さ|70㎜(撮影時)
重さ|220〜300g(撮影時)
問合せ|ABE Fruit
Tel|090-2022-1888
www.abe-fruit.com

岡山といえば白

清水白桃
おかやま夢白桃
白麗など

白くて柔らかいのが桃。岡山県の「サマーエース」

袋入り育ちのなめらかな白美肌
岡山では桃=白い桃。代表品種の「清水白桃」や「おかやま夢白桃」など、袋掛けで育てた乳白色の果皮で、とろけるように軟らかく上品な甘さの桃が特徴。写真は、若き生産者団体「総社もも生産組合」が栽培を続ける稀少な早生種「サマーエース」。

HISTORY
明治から続く伝統の袋掛け栽培
桃の実が青く小さい時期に一つひとつ袋を掛ける栽培法は病害虫予防のために開発された。岡山では明治時代から行われているという。

サマーエース 
産地|岡山県総社市
価格|6804円〜(3玉)
収穫時期|6月25日〜7月3日頃
食べ頃|収穫後すぐ〜数日以内
高さ|80㎜(撮影時)
重さ|320g(撮影時)
問合せ|岡山果物カタログ
www.hyouryuu.co.jp

 

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edit&text=Miyo Yoshinaga photo=YUKO CHIBA
2020年9号 特集「この夏、毎日お取り寄せ。」


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