TRADITION

母イザナミに大やけどを負わせた火の神
「火之迦具土神」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑

2020.11.23
母イザナミに大やけどを負わせた火の神<br>「火之迦具土神」<br><small>日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑</small>

まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回はイザナミとイザナギが神生みで生んだ火の神、ヒノカグツチです。

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火之迦具土神(ヒノカグツチ)

イザナミとイザナギが神生みで生んだ火の神。その火が原因で、イザナミは亡くなってしまう。火を扱う業者からの崇敬が高く、鍛冶業や焼き物業といった業者から高く崇敬された。また、火事を抑える役割として祀られることもあり、木造家屋が多い構造上、火事に敏感であったことが伺える。

古事記|火之迦具土神
日本書紀|軻遇突智

基本属性「火の神」
代表的ご利益「家内安全」

代表的神社
「愛宕神社」

京都市にある愛宕山の頂上に鎮座する、全国900社を数える愛宕神社の総本社。修験道の祖とされる役行者と、白山の開祖として知られる泰澄が、701〜704年に建立したと伝わる。

愛宕神社
住所|京都府京都市右京区嵯峨愛宕町1
Tel|075-861-0658

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万物の根源を示すといわれる三柱
「天之御中主神」「高御産巣日神」「神産巣日神」

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天宇受売命/アメノウズメ

表筒男命/ウワツツノオ、中筒男命/ナカツツノオ、底筒男命/ソコツツノオ

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菊理媛神/ククリヒメ

大山咋神/オオヤマクイ

賀茂別雷神/カモワケイカヅチ

神武天皇/ジンムテンノウ

神功皇后/ジングウコウゴウ

応神天皇/オウジンテンノウ

倭建命/ヤマトタケル

菅原道真/スガワラノミチザネ

徳川家康/トクガワイエヤス

東郷平八郎/トウゴウヘイハチロウ

監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人


text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号「新しい歌舞伎入門」

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