TRADITION

青森県・青森市《青森ねぶた祭》
ねぶたとハネトの共演に200万人が熱狂!
|一生に一度は行きたいニッポンの祭り⑬

2024.7.27
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青森県・青森市《青森ねぶた祭》<br><small>ねぶたとハネトの共演に200万人が熱狂!<br>|一生に一度は行きたいニッポンの祭り⑬</small>
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間もなく夏本番! 全国各地から祭り囃子や威勢のいい掛け声が聞こえてくる季節です。そんなニッポンの夏の風物詩「祭り」。なかでも一生に一度はこの目で見たい祭りを、日本の祭りや伝統芸能などに詳しい文筆家の大石始さんの解説でご紹介。地域の風習が刻まれた祭りを通して郷土文化に触れる旅をしませんか?

今回は、6日間で延べ200万人以上の観光客が訪れ、街全体が祭り一色に染まる青森県・青森市「青森ねぶた祭(あおもりねぶたまつり)」をひも解きます。

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※2024年8月2日(金)〜7日(水)にかけて開催予定。詳しくは記事下部をご覧ください。

ねぶた師の意匠も必見!
街全体が祭り一色に染まる

「ラッセラー、ラッセラー」という掛け声とともに踊るハネトたち。正装とルールを守れば誰でも参加できる

夏の青森では各地で賑々しくねぶた祭が行われる。中でも最大規模を誇るのが青森市の「青森ねぶた祭」だ。訪れる観光客は6日間で延べ200万人以上。ハネトと呼ばれる踊り子の数は10万人に及ぶ。その間、静かな青森の街は熱狂渦巻く祭り空間に一変する。

ねぶたの起源は諸説ある。睡魔や悪霊を灯籠に封じ込めて流す行事「眠り流し」を源流とする説、虫送りや七夕行事が融合した説など、複数の説が語られている。ねぶたが大型化したのは戦後になってから。ねぶた師が全体の構造を設計し、市内に設置されたねぶた小屋の中で約3カ月の期間をかけてつくり上げられる。そうして完成したねぶたはコンテストの対象となり、最も優れたものにはねぶた大賞の栄冠が与えられる。

祭り期間中、民家に飾られる金魚ねぶた。街全体がねぶた一色に染まるのだ

また、踊り手のことはハネトと呼ばれる。正装と参加ルールを守れば特定の団体に登録する必要もなく、誰もが自由に参加できるところが特徴だ。

祭りの期間中、民家の軒先にはかわいらしい金魚ねぶたが掛けられる。青森では古くから金魚が名産として飼育されてきたが、金魚ねぶたはそうした地域の歴史をさりげなく示すものでもある。訪れた際にはぜひ軒先にも目を向けていただきたい。

大石 始の見どころ!
海上運行と花火の華々しいコラボレーション

最終日の夜には、ねぶたの海上運行が行われる。これはねぶた大賞や知事賞を受賞した4台のねぶたを台船の上に乗せ、青森港を運行するというもの。受賞作品の記念パレードであると同時に、ねぶたの原点のひとつである「眠り流し」を模したものでもある。また、海上運行に合わせて花火大会も行われ、1万発以上の花火が夜空を彩る。まさに青森ねぶた祭のフィナーレである。

地域ごとに異なる囃子のリズムと掛け声

ねぶた囃子は1団体50~100人ほどで構成される
掛け声の「ラッセ」は、「(酒やろうそくを)いっぱい出せ」という言葉が由来だといわれる

ねぶた祭のもうひとつの主役は、賑やかなねぶた囃子だ。演奏される楽器は笛、太鼓、手振り鉦。中でも太鼓の太い音色は大迫力。近くで聴いていると、こちらの身体も揺さぶられる。また、ねぶた囃子の特徴は、地域によって掛け声が違うという点だ。青森市の掛け声は「ラッセラー、ラッセラー」、弘前市は「ヤーヤドー、ヤーヤドー」、五所川原市は「ヤッテマレ、ヤッテマレ」、黒石市は「ヤーレヤーレヤー」。ねぶた囃子のリズムもその地域固有のものが演奏される。ねぶたという共通の様式にのっとりながらも、地域色が強いところも祭りの魅力といえるだろう。

開催期間|2024年8月2日(金)〜7日(水)
開催場所|青森県青森市内
交通|電車/JR青森駅から徒歩約10分(場所により異なる) 車/青森自動車道青森中央ICから約15分

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島根県・松江市
《松江水郷祭湖上花火大会》

 
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監修・文=文筆家 大石 始さん
地域と風土をテーマにする文筆家。日本の祭りや伝統芸能などを中心に執筆している。旅と祭りの編集プロダクション「B.O.N」主宰。著書に『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』(産業編集センター)など多数

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写真提供=青森観光コンベンション協会
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