大らかで雄大な山の神さま
「大山津見神」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は山の総元締といえる自然神、オオヤマツミです。
大山津見神(オオヤマツミ)
イザナギとイザナミの間に生まれ、山の総元締といえる自然神。山は数々の恵みをもたらすことから、恵みの神として金運や商売に繋げられる。また娘のコノハナノサクヤビメが結婚をした際、宴で酒を振る舞ったため酒造の神という面も。雄大なイメージがあり軍神としても崇められるなど幅広い。
古事記|大山津見神
日本書紀|なし
基本属性「山の神」
代表的ご利益「金運招福」
代表的神社
「大山祇神社」
平安時代に日本総鎮守の称号を授与された、全国1万社以上ある山祇神社・三島神社の総本社。国宝や重要文化財に指定される日本武具甲冑類の多数が、宝物館に収められている。
大山祇神社
住所|愛媛県今治市大三島町宮浦3327
Tel|0897-82-0032
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日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
・天之御中主神/アメノミナカヌシ、高御産巣日神/タカミムスビ、神産巣日神/カミムスビ
・表筒男命/ウワツツノオ、中筒男命/ナカツツノオ、底筒男命/ソコツツノオ
監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門