TRADITION

奈良・吉野町《蓮華会・蛙飛び行事》
蛙が主役の祭りとは?
|一生に一度は見たい、夏祭り

2026.6.2
奈良・吉野町《蓮華会・蛙飛び行事》<br>蛙が主役の祭りとは?<br>|一生に一度は見たい、夏祭り

夏の日本では多種多様な祭りが行われる。そこには稲の豊作を願い、疫病などの災いを祓おうとする人々の願いが込められている。厳しい暑さを乗り越え、健康に一年を暮らすための知恵も読み取れるだろう。今回、日本の祭りや伝統芸能などに詳しい文筆家の大石始さんの解説で紹介する。

大石 始(おおいし はじめ)
地域と風土をテーマとする文筆家。主な著書として 『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』(産業編集センター)、『南洋のソングライン幻の屋久島古謡を追って』(Kilty BOOKS)、『盆踊りの戦後史』(筑摩書房)、『奥東京人に会いに行く』(晶文社)、『ニッポンのマツリズム』(アルテスパブリッシング)、『ニッポン大音頭時代』(河出書房新社)など多数。

祭りの主人公は大きな青蛙!?

蛙飛び行事は神仏を侮る修験者が金峯山の高僧によって蛙にされてしまうという約1000年前の故事に基づいている

修験本宗(修験道)の総本山、金峯山寺の蔵王堂で行われる蛙飛び行事は、全国的に知られる奇祭の一種だ。主人公はなんと大きな青蛙。その青蛙が太鼓台に乗せられて揺さぶられたり、蔵王堂の舞台上で飛び跳ねたりした挙句、僧侶の読経によって人間の姿へと戻るというのが一連の流れだ。蛙飛び行事は金峯山寺の三大行事のひとつ「蓮華会」の一環として行われる。蓮華会とは奈良県大和高田市の弁天池に咲く蓮の花を蔵王権現に供える法要。蛙飛び行事もまた、そうした法要のひとつとして厳粛に行われる。

舞台は修験道の総本山
「金峯山寺」

蛙飛び行事が行われる金峯山寺は、修験道の創始者と伝えられる役小角(えんのおづぬ)を開基とする。「日本最大の秘仏」とも称される蔵王権現立像が鎮座していることでも知られている。

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蓮華会・蛙飛行事
開催期間|7月7日(火)
開催場所|奈良県吉野郡吉野町吉野山2498 (金峯山寺)
問|金峯山寺
Tel|0746-32-8371
www.kinpusen.or.jp

text: Hajime Oishi 写真提供=吉野町産業観光課
2026年7月号「納涼、しましょ。」

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