神楽のルーツ!神々を沸かせた踊り子
「天宇受売命」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は、神楽の起源、芸能を司る神として信仰される、アメノウズメです。
天宇受売命(アメノウズメ)
芸能を司る神として有名。岩戸に隠れたアマテラスを救出する際、上半身を裸で踊り、八百万の神々を沸かせたことにちなむ。またこのとき踊った踊りが石見神楽のルーツとされる。国内で見られたはじめての踊り子といわれることもあり、様々な芸能関係者から篤い崇敬を集めている。また、サルタヒコの妃神とされることから一緒に祀られることもある。
古事記|天宇受売命
日本書紀|天鈿女命
基本属性「芸能・踊りの女神」
代表的ご利益「技芸上達」
代表的神社
「佐瑠女神社」
猿田彦神社の境内社。天岩窟で神楽を舞われた天宇受売命を祀り、芸事・縁結びの神様として信仰されている。
佐瑠女神社
住所|三重県伊勢市宇治浦田2-1-10
Tel|0596-22-2554
読了ライン
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
・天之御中主神/アメノミナカヌシ、高御産巣日神/タカミムスビ、神産巣日神/カミムスビ
・表筒男命/ウワツツノオ、中筒男命/ナカツツノオ、底筒男命/ソコツツノオ
監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
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text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門