「スイカ」は、産地ごとのバリエーション豊富なご当地ブランド！
仁義なきフルーツの戦い
ジューシーな果物が恋しい夏。しかし同じ果物でも、産地や品種により味わいは千差万別。それぞれの個性を知り、マイナンバーワンを見極めましょう。今回取り上げるのはスイカです。
ご当地ブランドの群雄割拠
全国各地で栽培されているスイカ。熊本市の植木町、山形県尾花沢市、千葉県富里市など、産地自体がブランド化しているものも多い。また皮が黒いスイカや小玉スイカなどバリエーションにも各地が力を入れている。
鳥取県代表 極実西瓜
スイカらしさ極めた倉吉の寵児
西日本有数のスイカ産地、鳥取県。倉吉市が独自に力を注ぐのが「極実西瓜」だ。栽培技術の高い生産者のみがつくるスイカで、連作障害が発生するため数年おきに畑を替えるこだわりよう。皮が薄くまろやかな甘さで、味も姿もスイカらしさを極めた逸品。
HISTORY
台木までスイカにこだわって
連作障害や病気予防のためカンピョウの台木に苗を接ぐのが一般的な栽培法だが、スイカ本来の味にこだわりスイカの台木を使用。
極実西瓜
産地｜鳥取県倉吉市
価格｜3000円〜
収穫時期｜7月上〜中旬、9月上〜中旬
食べ頃｜収穫後すぐ〜7日
高さ｜ 265㎜（撮影時）
重さ｜6〜11㎏
問合せ｜JA鳥取中央「自慢の逸品」
https://jiman.ocnk.net
北海道代表 でんすけすいか
初競りでは数十万円の値がつく高級品
北海道当麻町が誇るご当地品種。インパクトある黒い姿と名前、濃厚な甘みのきめ細かい果肉が人気。果肉の糖度、空洞の有無を測り、糖度11度未満のものは出荷しない徹底ぶり。
HISTORY
一村一品運動生まれのヒーロー
1984年、地域振興の「一村一品運動」の一環で導入された。水田の転作でつくられたため「田」を「助」けることも名前の由来になっている。
でんすけすいか
産地｜北海道上川郡当麻町
価格｜1万円〜（参考価格）
収穫時期｜7月中旬〜8月中旬
食べ頃｜収穫後すぐ〜7日
高さ｜255㎜（撮影時）
重さ｜ 6〜11㎏
千葉県代表 祭りばやし（富里スイカ）
歴史ある産地が育てる王道スイカ
千葉県はスイカ生産量全国第2位。中でも富里市は伝統的なスイカ産地で、1936年には皇室にも献上。写真の「祭りばやし」をはじめ「紅大」、「味きらら」や小玉スイカも生産する。
HISTORY
スイカで町おこしも
戦前からのスイカ産地、富里市。スイカでのどを潤しながら走る「富里スイカロードレース」や「すいかまつり」など関連行事も盛ん。
祭りばやし（富里スイカ）
産地｜千葉県富里市
価格｜4000円〜（参考価格）
収穫時期｜6月〜7月中旬
食べ頃｜収穫後すぐ〜7日
高さ｜250㎜（撮影時）
重さ｜ 6〜11㎏
＜監修・問い合わせ＞
新宿高野本店
フルーツギフトフロア
住所｜東京都新宿区新宿3-26-11 地下1F
Tel｜03-5368-5149
営業時間｜10:00〜20:00
定休日｜不定休
注文方法｜Tel、ウェブ（注文確定後約5〜7日先の発送）
https://takano-online.jp/
edit&text=Miyo Yoshinaga photo=YUKO CHIBA
2020年9号 特集「この夏、毎日お取り寄せ。」
《仁義なきフルーツの戦い》
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