日本発の高級ホテルブランド12選
特徴を知って、優雅なホテルステイを満喫
|ホテルブランド大解剖①
日本発の高級ホテルから外資系ホテルまで、国内で展開されるホテルブランドを大解剖!クラシカル、ラグジュアリー、リゾート、都市型、コンセプト型など、どのホテルも個性豊かだ。
今回は帝国ホテル、ホテルニューオータニ、星野リゾートなど、12の国内ホテルブランドをご紹介。
01|帝国ホテル

1890年、海外の賓客を迎える迎賓館として東京・日比谷に誕生して以降、国内外のゲストを出迎えている。現在展開するのは、グランドホテルとして進化する「帝国ホテル 東京」、唯一無二の美しさをもつ山岳リゾート「上高地帝国ホテル」、四季の移ろいと上質な寛ぎを提供する「帝国ホテル 大阪」の3軒。加えて2026年春には「帝国ホテル 京都」が開業予定。帝国ホテルのおもてなしの心が伝わるエピソードは数多い。訪れればその神髄が感じられるだろう。

インペリアルクラブ
1973年に発足したメンバーズクラブ。満30歳以上・日本国内在住者を対象とし、優待や会員ラウンジなど、さまざまなサービスを利用できる。帝国ホテルで婚礼を挙げた人のみが入会できる「インペリアルクラブ グレース」、海外在住者が入会できる「IMPERIAL CLUB INTERNATIONAL」もある(2025年9月時点)
02|オークラ ニッコー ホテルズ

日本発の高級ホテルグループ、「オークラ ニッコー ホテルズ」。原点は1962年開業の「オークラ東京」だ。日本の伝統美を極め、「親切と和」の精神に根ざしたもてなしは唯一無二。その上質なホスピタリティを継承し、世界11の国と地域で「オークラ ホテルズ & リゾーツ」、「ニッコー・ホテルズ・インターナショナル」、「ホテル JALシティ」の3グループ、7ブランドを運営。確かな品位と新しいスタイルが交差するホテルグループとして、各国のゲストに愛されている。

One Harmony
オークラ ニッコー ホテルズが運営する各ホテルで利用できる入会金・年会費無料の会員プログラム。宿泊などを通じてためたポイントで、多彩な賞品へ交換ができるほか、会員料金での宿泊、レストランの優待、バースデー特典などを用意している。会員ステータスによって、客室アップグレードなどさらなる特典も
03|ニューオータニホテルズ

1964年の東京オリンピック開催にあたり、政府の要請を受けて開業した「ホテルニューオータニ(東京)」は、約400年前から受け継がれる、四季折々の景色で訪れる人たちを癒す約1万坪の日本庭園を有し、2024年9月に開業60周年を迎えた。ホテル・イン・ホテル「エグゼクティブハウス 禅」は「フォーブス・トラベルガイド」にて6年連続5つ星を受賞。そのほか、大阪城に隣接する「ホテルニューオータニ大阪」など国内では13、海外では北京に1のホテルを展開する。

ニューオータニクラブ
1964年に日本のホテルとしてはじめて本格的会員組織を発足。ポイントプログラムや会員専用のラウンジ、優先予約、宿泊料金や朝食の優待、アーリーチェックイン/レイトチェックアウト(空室状況や宿泊施設による)、レストランで利用できる特典など、ワンランク上のサービスが楽しめる多彩な特典を用意している。
04|パレスホテル

「千代田区丸の内1-1-1」という東京を象徴する立地で、1960年に創業したホスピタリティカンパニー。「最上質の日本」の提供を目指す「パレスホテル東京」や、「Encounters of a New Kind 感性が、深呼吸する場所。」をコンセプトに、スタイリッシュなデザインとサービスを届ける「Zentis Osaka」などを展開している。
THE PALACE CLUB
「パレスホテル東京」と「Zentis Osaka」で発足された会員制度。宿泊、レストラン&バー、ペストリーショップ、スパ、オンラインショップでの利用金額に応じてポイントを獲得でき、オンラインバウチャーに交換できる。
05|都ホテルズ&リゾーツ

都ホテルズ&リゾーツのルーツは、1890年に京都・蹴上で創業した都ホテル(現ウェスティン都ホテル京都)。施設や機能、サービススタイルを明確にした「都ホテル」、「都シティ」、「都リゾート」という3ブランドがあり、2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットの会場となった「志摩観光ホテル」など国内外に25施設を展開している。
都プラス
都ホテルズ&リゾーツの国内外25施設で利用できる入会金無料の会員プログラム。公式ウェブサイトからの宿泊予約のベストレート保証やポイントプログラム、ステータスに応じた特典やサービスを用意。
06|西武・プリンスホテルズワールドワイド

西武グループの中核会社で、国内外の宿泊・レジャー施設を運営。日本ではフラッグシップブランドである「ザ・プリンス」をはじめ、「グランドプリンスホテル」、「プリンスホテル」、「プリンス スマート イン」の4ブランドを中心に展開。東京、軽井沢、箱根、京都など国内では会員制を含む60のホテルを擁する(2025年8月時点)。
Seibu Prince Global Rewards
2024年4月よりスタートした国内外共通会員プログラム。「日本をオリジンとしたグローバルホテルチェーンへ」を掲げるにふさわしく、ポイントプログラムやベストレート保証など、多彩な特典が受けられる。
07|東急ホテルズ

「“TOKYU COMFORT”居心地のいいホスピタリティ」をコンセプトに全国展開するホテルチェーン。東京・永田町にあるフラッグシップホテル「ザ・キャピトルホテル 東急」、ライフスタイルホテルブランド「STREAM HOTEL」など、旅のスタイルに応じた幅広いブランドをラインアップする。
コンフォートメンバーズ
利用料金の5%〜最大9%のポイントがたまるほか、優待料金、レイトチェックアウトなど特典豊富な会員サービス。5つのステータスがあり、ステータスが上がるとウェルカムドリンクや客室のグレードアップも。
08|星野リゾート

「旅を楽しくする」をテーマに旅の目的や過ごし方に合わせた6ブランドを中心に、国内外で多くの施設を運営している「星野リゾート」。6つのブランドは、施設ごとに設けた独創的なテーマで圧倒的非日常を提供する「星のや」、地域の魅力を発信する温泉旅館「界」、「テンションあがる“街ナカ”ホテル」を掲げる「OMO」、豊富なアクティビティと食体験を提案する「リゾナーレ」、カジュアルな滞在を楽しむ「BEB」、そして山岳観光に特化した新ブランド「LUCY」。どの宿も個性豊かで、ゲストの満足度が非常に高い。
OMOポイント
「OMOポイント」とは、登録費無料の星野リゾートアカウント会員が、OMOブランドをはじめとする対象ホテルを公式サイトから宿泊予約すると取得できるポイントのこと。1万ポイントで1万円分の星野リゾート宿泊ギフト券に交換でき、星野リゾートの国内全施設で利用できる。
09|ふふJAPAN

世界のどこにもない日本リゾートを掲げ、全8施設を展開するスモールラグジュアリーリゾート「ふふ」。その土地の魅力を詰め込んだ各施設では、温泉に浸かり、地産食材を用いた美食に舌鼓を打つ贅沢を存分に堪能できる。2007年に静岡県で「ふふ 熱海」が誕生して以来、河口湖、奈良、日光、京都、箱根、軽井沢と、人気の観光地に開業を続け、2025年11月16日には銀座一丁目に「ふふ 東京 銀座」、2026年春までに神奈川県三浦半島の最南端に「ふふ 城ヶ島 海風のしらべ」というふたつのふふをオープンさせる。また、大正時代の気品あふれる面影を残す神奈川県の「箱根・翠松園」や、世界的建築家・隈研吾氏の建築の魅力が詰まった、静岡・熱海に建つ「ATAMI 海峯楼」も展開。異なる施設に連泊するトラベルリレーも、新たな旅のスタイルとして提案している。
10|ザ・テラスホテルズ

沖縄本島内にホテルやゴルフ場などを展開。1997年に開業したフラッグシップホテル「ザ・ブセナテラス」や、全館クラブフロアのウェルネスリゾート「ザ・テラスクラブ ウェルネスタラソ アット ブセナ」など、「テラススタイル」と呼ぶ独自のリゾートライフを提供している。共通コンセプトは「自然との調和、自然への回帰」。大人のための洗練された空間と穏やかな時間を演出し、温かなもてなしでゲストを迎えている。
マイ テラス
ザ・テラスホテルズのウェブ会員サービス。ホテル利用時に限定サービスを提供するほか、イベントサポート、おすすめの情報の配信など、年度ごとにさまざまな特典がある。
11|JR東日本ホテルズ

駅近のフルサービスホテルから自然の中で過ごせるホテルまで、JR東日本のネットワークを生かした数々のホテルブランドを運営している。100年以上の歴史を誇る名門ホテル「東京ステーションホテル」、東日本の主要駅に近接する「メトロポリタンホテルズ」、「歴史ある日本の文化・暮らしを体験する宿」を掲げる「和のゐ」など、コンセプトやデザインも実に多種多様。今後もJR東日本ならではの利点を生かした積極的展開が予定されているという。
12|JR九州ホテルズ アンドリゾーツ

JR九州グループ4社の合併により、2024年10月に誕生した「JR九州ホテルズアンドリゾーツ」。新会社は、都市の利便性と地域の魅力を体感できる「THE BLOSSOM」をはじめ、ティーツーリズムをコンセプトとした旅館「嬉野八十八」、フルサービスホテル「JR九州ステーションホテル小倉」、そして「長崎マリオットホテル」のような国際的ブランドも加わった。2028年頃には博多エリアに4軒目のホテルの開業を予定している。
JRホテルメンバーズ
JRグループホテル会社(東日本・東海・西日本・四国・九州)の多彩なホテルブランドが加盟する、入会金・年会費無料の会員プログラム。交通系ICカードやスマートフォンが会員証となり、ホテルに泊まるたびにポイントがたまるほか、宿泊料金やレストランの割引、レイトチェックアウトが可能となる。ゴールド会員になると、ポイント付与率がアップするほか、ゴールド会員限定プランも用意。
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マリオット・インターナショナル編
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01|日本発の高級ホテルブランド12選
02|マリオット・インターナショナル
03|IHGホテルズ&リゾーツ
04|アコーホテルズ
05|ヒルトン
06|ハイアット
07|国内で展開される外資系ホテルブランド13選
text: Nao Ohmori, Discover Japan
ニッポンの一流ホテル・リゾート&名宿 2025-2026






















