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エシカルコーヒーを町家空間で。
京都「小川珈琲」が目指す“100年先も続く店”

2022.2.16 PR
エシカルコーヒーを町家空間で。<br> 京都「小川珈琲」が目指す“100年先も続く店”

1952年に創業したコーヒーサプライチェーン・小川珈琲。創業70周年の節目となる2022年を迎え、京都に「小川珈琲 堺町錦店」を2月11日(金)にオープンした。

厳選された8種のコーヒーをネルドリップで

ネルドリップで抽出。まろやかな飲み口で飽きが来ず、冷めても風味がきちんと残るコーヒーだ

90年代半ばから有機コーヒーの販売を開始した小川珈琲。いまでこそSDGsが脚光を浴びるようになったが、小川珈琲では30年近く前から「珈琲文化を未来に残し、コーヒーを通して持続可能な社会の実現に貢献する」という目標を明確に掲げていた。そのテーマを伝える、美味しくサステナブルなコーヒーを体験する場として開かれたのが堺町錦店だ。コンセプトは“100年先も続く店”。

「京都には数百年続く老舗が数多くありますが、よいものや美しいものがつくられてきた背景にはさまざまなチャレンジがあったことでしょう。小川珈琲もまた、伝統と革新を意識し、いいコーヒーをお届けするために挑戦を続けたい」と常務取締役の宇田吉範さんは話す。

メニューの核となるコーヒーは8種。有機JAS認証、国際フェアトレード認証、バードフレンドリー®認証、オランウータンコーヒープロジェクト認証といったエシカルコーヒーのみをラインアップし、「GRANCA(グランカ)」のブランド名を冠した。東京で2店舗を展開する「OGAWA COFFEE LABORATORY」では、珈琲体験のため常時21種のコーヒーを提供しているが、ここではあえて種類を絞ることでより普段使いにフォーカスしたコーヒーを提案するという。

ドリップはすべて、GOTS(オーガニックテキスタイル世界基準)認証を取得したオーガニックコットンをフィルター部に使用したオリジナルのネルドリッパーで。抽出温度は88度と低めに設定し、苦味やえぐみを抑えているという。濃厚ながらクリアな味わいのコーヒーを叶えるネルドリップは、器具が繰り返し使えるというメリットもあわせ持つ。抽出温度と湯量を調整できる、最新モデルのマシンを使用したエスプレッソメニューも展開。さらに、バリスタの技術とセンスが光るシグネチャードリンクも楽しみだ。

コーヒー豆をイメージしたそれぞれの調色が美しい、「GRANCA」オリジナル保存缶も販売。各800円
シグネチャードリンク2種。左はノンアルコールジンとネルドリップコーヒーベースでアイリッシュコーヒー風に仕上げた「SOUBI(ソウビ)」950円、右はエスプレッソやラムシロップなどを合わせた三層のビジュアルも見事な「PERFETTO(ペルフェット)」850円

毎日食べたくなる自家製パン

毎朝、店内の工房で焼き上げられる食パン。京都産小麦を使用した食パンのほか、味のコントラストが楽しめるよう京都産小麦をベースに全粒粉を35%使用した全粒粉食パンも

もうひとつ、小川珈琲 堺町錦店がテーマとして選んだのが「古き良き日本の喫茶店文化の再構築」。昔ながらの喫茶メニューを、小川珈琲の視点でブラッシュアップして提供する。

たとえば、コーヒーと縁深いトーストやサンドイッチ。京都きっての名ブーランジェリー「ル・プチメック」創業者の西山逸成氏を監修に迎え、「100年先も食べ飽きない、毎日食べられる食パン」の開発からスタートした。地産地消を考慮し、原料となる小麦は100%京都産を使用。小麦の性質的にボリュームが出づらいなど一筋縄ではいかなかったが、試作を重ねて理想の“常食パン”を完成させた。

トーストは炭火のオーブンで30秒ほどグリルし、表面はザクッと香ばしく、中はもっちり。グラスフェッドバターに京都「佐々木酒造」の米糀を合わせた糀バター、オリジナルのコンフィチュールなどとともに味わいたい。サンドイッチも京都らしいオムレツタイプの玉子サンドや、華やかな季節のフルーツサンドなども用意する。

(左)モーニングのトーストセット(ドリンク付き)から、炭焼きトースト 糀バター780円(右)九条ネギとしらすの玉子サンドイッチ(ドリンク付)1300円

“伝統と革新”を象徴する、奥に長い町家空間

手前の母屋に加え、廊下でつながる奥の離れにも客席があり、フルサービスのスタイルでくつろげる

また、特筆すべきは築100年を超える堂々たる町家だ。クリエイティブディレクター・南 貴之氏とインテリアデザイナー・佐々木一也氏が、100年先も通じる普遍的な美しさと機能性を両立し、唯一無二の空間を作り上げた。奥に細長い京都特有の「鰻の寝床」構造を生かしつつ、吹き抜けを設けることで開放感をプラス。坪庭には伊豆にある天城山から採掘された軽石「水孔石」を搬入し、苔や植栽を施して小さな山に見立てた。街中にいながら、里山の風情が感じられる粋な演出だ。

2階はイベントスペースのほか、テイクアウト利用の一時的な滞留場所としてのカウンターも
オープニングイベント「今も続く民藝との共鳴」by objects展示作品例。(完売の場合あり)

エントランス付近の階段を上がった先は、イベントスペース。伝統文化から新進気鋭のクリエイションまで、幅広いコンテンツ発信の場として期待を集めそうだ。オープニングイベント(〜2022年2月20日)では、「今も続く民藝との共鳴」by objectsと題した企画展を開催する。

サステナブルなコーヒーとともに次の100年へ、新たな歴史を刻みはじめた小川珈琲を、いち早く訪ねてみたい。

“京の台所”と称される錦市場からすぐ。控えめながら品格ある佇まいが目を引く

小川珈琲 堺町錦店(オガワコーヒー サカイマチニシキテン)
住所|京都府京都市中京区堺町通錦小路上る菊屋町519-1
Tel|075-748-1699
営業時間|7:00〜20:00(L.O.19:30)
定休日|なし
www.oc-ogawa.co.jp/nishiki
Instagram|@ogawacoffee_nishiki

text: Aya Honjo photo: OGAWA COFFEE

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