女性ながらも果敢に戦に挑む
「神功皇后」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は、子育大願のご利益があり武の女神とされる、神功皇后です。
神功皇后(ジングウコウゴウ)
第15代応神天皇の母にあたり、神託に従い、三韓征伐を成し遂げた勇ましい武の側面をもつ仲哀天皇の皇后。危険な状況の中でも無事、応神天皇を出産し、立派に育て上げた経緯から、安産祈願や子育大願に用いられることが多い。かつては、国内初の紙幣の肖像画にも迎えられるほどの人気を誇る。
古事記|息長帯比売命
日本書紀|気長足姫尊
基本属性「武の女神」
代表的ご利益「子育大願」
代表的神社
「筥崎宮」
日本の三大八幡宮のひとつ。楼門そばにある朱の玉垣で囲まれた神木の松「筥松」は、応神天皇が生まれた際に御胞衣(胎児を包む胎盤)を箱に入れ納めた印として植えられた。
筥崎宮
住所|福岡市東区箱崎1-22-1
Tel|092-641-7431
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日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
・天之御中主神/アメノミナカヌシ、高御産巣日神/タカミムスビ、神産巣日神/カミムスビ
・表筒男命/ウワツツノオ、中筒男命/ナカツツノオ、底筒男命/ソコツツノオ
監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門