天孫降臨した天皇の祖神
「瓊瓊杵尊」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回はアマテラスの孫にあたる神、ニニギです。
瓊瓊杵尊(ニニギ)
アマテラスの孫にあたる神で、宮崎の高千穂に降臨した天孫降臨伝承は有名。名は「天地が豊かに賑わう神」を意味し、降臨の際、稲作をこの地上にもたらし、産業における農業の神としての性格面が強い。このため御神徳には、五穀豊穣や商売繁盛の他、国家安寧、殖産振興などが挙げられる。
古事記|天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命
日本書紀|天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊
基本属性「豊穣の神」
代表的ご利益「五穀豊穣」
代表的神社
「霧島神宮」
薩摩を領地としてきた島津家から代々信仰され、重要な戦いに際しては霧島神宮のおみくじをひきご神託を受けていた。島津義弘が朝鮮出兵前に戦勝祈願したことでも知られる。
霧島神宮
住所|鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
Tel|0995-57-0001
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日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
・天之御中主神/アメノミナカヌシ、高御産巣日神/タカミムスビ、神産巣日神/カミムスビ
・表筒男命/ウワツツノオ、中筒男命/ナカツツノオ、底筒男命/ソコツツノオ
監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門