八尺瓊勾玉をつくり現在はメガネの神に
「玉祖命」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は眼鏡の神として知られる、タマノオヤです。
玉祖命(タマノオヤ)
八尺瓊勾玉をつくった神で、天岩戸伝承ではそれを榊にかけ御幣として奉げもった。また、タマノオヤが没したと伝えられる玉祖神社では、眼鏡のレンズにあたる部分を「玉」と呼んでいたことから、眼鏡の神としても知られ、毎年、眼鏡業者による古眼鏡のフレーム供養である玉の祭りが行われている。
古事記|玉祖命
日本書紀|なし
基本属性「勾玉の製造神」
代表的ご利益「所願成就」
代表的神社
「玉祖神社」
玉祖神社の総本社。社の近くには、御本神が没したとされる、「玉乃岩屋」の碑がある。また、天然記念物に指定された黒柏鶏の発祥の地とも言われ、いまだ数羽が飼育されている。
玉祖(たまのおや)神社
住所|山口県防府市大字大崎1690
Tel|0835-21-3915
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監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門