要地を守る頼もしい守護神
「大山咋神」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は家内安全や地域鎮護の神、オオヤマクイです。
大山咋神(オオヤマクイ)
オオトシガミの御子神にあたり、山に杭を打つというイメージから土地の所有を示す地主神とされた。比叡山・延暦寺の守護にはじまり、京の都や江戸の鬼門を守護する役割を担ったことから要地の守護に用いられることが多い。それが転じて、家内安全や地域鎮護の神として篤い崇敬を集めてきた。
古事記|大山咋神
日本書紀|大山咋神
基本属性「山の地主神」
代表的ご利益「家内安全」
代表的神社
「日枝神社」
鎌倉時代初期に秩父重継がその居館のうちに奉祀した山王宮に始まる。古くから山王さんの愛称で親しまれる江戸の総氏神。江戸三大祭の筆頭として知られる「山王祭」が例年6月に行われる。
日枝神社
住所|東京都千代田区永田町2-10-5
Tel|03-3581-2471
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日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
・天之御中主神/アメノミナカヌシ、高御産巣日神/タカミムスビ、神産巣日神/カミムスビ
・表筒男命/ウワツツノオ、中筒男命/ナカツツノオ、底筒男命/ソコツツノオ
監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門