TRADITION

占いの神で末裔は祭祀を司る氏族となる
「布刀玉命」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑

2020.11.28
占いの神で末裔は祭祀を司る氏族となる<br>「布刀玉命」<br><small>日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑</small>

まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は神主を象徴する神、フトダマです。

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布刀玉命(フトダマ)

岩戸伝承で、オモイノカネの考案した策の善し悪しを判断するため、アメノコヤネと共に、太占(ふとまに)と呼ばれる占いを献じた神。このため、祭祀(神事)や占いを司る神とされ、その末裔は、その後も朝廷の祭祀を司る氏族として要職をかねていったといわれる。ある意味、神主を象徴する神。

古事記|布刀玉命
日本書紀|太玉命

基本属性「祭祀・占いの神」
代表的ご利益「所願成就」

代表的神社
安房神社

安房国一の宮として、『上の宮』に産業創始の神・天太玉命(アメノフトダマノミコト)とその后神・天比理刀咩命(アメノヒリトメノミコト)を祀る。「下の宮」には、その孫で房総開拓の神である天富命を祀る。春の桜をはじめ、境内は四季の趣に満ちている。

安房神社
住所|千葉県館山市大神宮589
Tel|0470-28-0034

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八尺瓊勾玉をつくり現在はメガネの神「玉祖命」

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東郷平八郎/トウゴウヘイハチロウ

監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人


text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門

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