武田信玄も崇敬した武の神様
「建御名方神」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は武田信玄をはじめとした戦国武将にも崇敬された神、タケミナカタです。
建御名方神(タケミナカタ)
オオクニヌシの御子神。出雲の国譲りのときに、武の神タケミカヅチに果敢にも挑み、諏訪の地に封じ込められてしまった神。このため劣勢の状況でも容易には屈しない、強い武威を示す神ともいえ、敗北を喫した神でありながら日本三軍神に入り、武田信玄をはじめとした戦国武将にも崇敬された。
古事記|建御名方神
日本書紀|なし
基本属性「武勇の神」
代表的ご利益「武勇掲揚」
代表的神社
「諏訪大社」
国内最古を称する神社のひとつ。古代の社には社殿がなく、諏訪大社の境内にも、本殿と呼ばれる建物が存在せず、イチイと杉の木、お山を御神体として崇めている。
諏訪大社 下社秋宮
住所|長野県諏訪郡下諏訪町5828
Tel|0266-27-8035
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監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門