釣り好きの豊漁の神えびす様とも
「事代主神」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は商売繁盛の神さまとして崇められる、コトシロヌシです。
事代主神(コトシロヌシ)
「事を知る」神とされることから、何かしらの出来事を意味する、託宣の神とされている。しかし出雲の国譲りの際に釣りをしており、釣りの神が転じて、豊漁の神として崇められることの方が多い。七福神のえびす様と同一視され、商売繁盛の神さまとして崇められることの方が一般的となっている。
古事記|事代主神
日本書紀|なし
基本属性「豊漁の神」
代表的ご利益「豊漁祈願」
代表的神社
「恵比寿神社」
戦後の区画整理に伴い現在の地に移った際、西宮神社からえびす様を勧請し祀るとともに、天津神社から名前を変更。家内安全、無病息災などのご利益がある。
恵比寿神社
住所|東京都渋谷区恵比寿西1-11
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「多紀理毘売命」「市寸島比売命」「多岐都比売命」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
・天之御中主神/アメノミナカヌシ、高御産巣日神/タカミムスビ、神産巣日神/カミムスビ
・表筒男命/ウワツツノオ、中筒男命/ナカツツノオ、底筒男命/ソコツツノオ
監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門