相撲の祖はタケミカヅチオだった!?
「建御雷之男神」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は武運長久、必勝祈願の神として信仰される、タケミカヅチオです。
建御雷之男神(タケミカヅチオ)
アマテラスより出雲に遣わされた神で、応戦してきたタケミナカタを投げ飛ばした様から相撲の祖とも。またその名が、雷の意味することから雷が空を裂く一筋の太刀を意味合いに示し、剣の神という性格が加わり、フツヌシと共に、武運長久、必勝祈願の神として、武道場によく祀られることが多い。
古事記|建御雷之男神
日本書紀|武甕槌神
基本属性「武の神」
代表的ご利益「武勇長久」
代表的神社
「鹿島神宮」
常陸国の一之宮神社で、全国にある鹿島神社の総本社。香取神宮と共に、蝦夷に対する大和朝廷の前線基地でもあった。また境内には、地震の守り神として有名な要石が鎮座する。
鹿島神宮
住所|茨城県鹿嶋市宮中2306-1
Tel|0299-82-1209
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監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門