TRADITION

どんなピンチでも機転を利かせて切り抜ける
「倭建命(ヤマトタケル)」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑

2021.1.8
どんなピンチでも機転を利かせて切り抜ける<br>「倭建命(ヤマトタケル)」<br><small>日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑</small>

まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は難局打開の神、ヤマトタケルです。

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倭建命(ヤマトタケル)

12代景行天皇の皇子。この時代の戦果は著しく、ピンチが迫っても数々の機転で乗り越えてきたため、難局打開の神として英雄視されることも多い。また、敵の火計を内側からの火を起こすことで切り抜けたことで、火防の神の性格ももつ。一説には、酉の市はヤマトタケルの命日であるとも伝えられる。古事記と日本書紀で人物像も分かれることや、その系譜など、知名度抜群でありながら謎多き神様でもある。

古事記|倭建命
日本書紀|日本武尊

基本属性「難局打開の神」
代表的ご利益「難局打開」

代表的神社
「浅草鷲神社」

「おとりさま」の愛称で親しまれる、東京を代表する神社のひとつ。江戸時代から約250年以上続く酉の祭(酉の市)発祥の地として知られ、同祭の熊手御守はあまりにも有名。

浅草鷲神社
住所|東京都台東区千束3-18-7
Tel|03-3876-1515

 

学問の神様といえばやはりこの人「菅原道真」

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倭建命/ヤマトタケル

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東郷平八郎/トウゴウヘイハチロウ

監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人


text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号新しい歌舞伎入門

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