河瀨直美《Dialogue Theater -いのちのあかし-》
スクリーン上の対話で分断のない世界を体感
|シグネチャーパビリオンってなんだ?

4月13日から開幕する「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」では会場の中心に8名のプロデューサーによる8つのパビリオンが登場。今回は、河瀨直美さんのいのちを守る「Dialogue Theater -いのちのあかし-」をご紹介。さまざまな観点から万博のテーマ“いのち輝く未来社会のデザイン”に迫る。

河瀨直美(かわせ なおみ)
映画作家。ユネスコ親善大使。生まれ育った奈良県を拠点に、一貫してリアリティを追求し、映画を創り続ける。代表作は『萌の朱雀』、『殯の森』、『2つ目の窓』、『あん』、『Vision』など。
スクリーンを介した会話で
分断のない世界を体感する

©Naomi Kawase/SUO, All Rights Reserved.
会場の一人と、世界のどこかにいる一人。二人はスクリーン上で対話し、それは筋書きのない映画のよう。「戦争や分断を取り除くのではなく、互いを知ることで自分の中にも相手を存在させ、そこからいのちを守れるのでは」と河瀨さん。観客は二人の対話を見た後、地球上の分断を対話で乗り越えていく人々を見て、自分の中に新しい気づきを得る。

©Naomi Kawase, All Rights Reserved.
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01|シグネチャーパビリオンとは?
02|宮田裕章《Better Co-Being》
03|石黒 浩《いのちの未来》
04|中島さち子《いのちの遊び場 クラゲ館》
05|落合陽一《null² (ヌルヌル)》
06|福岡伸一《いのち動的平衡館》
07|河森正治《いのちめぐる冒険》
08|小山薫堂《EARTH MART》
09|河瀨直美《Dialogue Theater -いのちのあかし-》
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text: Yukie Masumoto
2025年4月号「ローカルの最先端へ。」