FOOD

京の製麺所《早起亭うどん》
京都で朝ごはん|麺編

2023.6.28
京の製麺所《早起亭うどん》<br><small>京都で朝ごはん|麺編</small>

訪れるたびに旅人たちを魅了する街・京都。料亭のエッセンスが詰まった和食から麺やカレー、スイーツまで、いまどんな朝ごはんを京都で楽しみたいですか? 今回はうどんをご紹介。

≪前の記事を読む

早起亭うどん
おかあちゃんのうどん
600円
聖護院の湧き水で引いた出汁をやや甘めに味つけ。京都らしい細麺でやさしい風味に仕上げた卵とじうどんは、いつ食べてもほっこり。名前の由来にも惹かれてお客皆の定番に

平安神宮の近くで製麺所を営んでいた谷口秀弥さんが、麺をつくるだけでなく、実際にうどんを提供したいと2014年に麺処をオープン。製麺所のガレージに屋台風のカウンター席とテーブル席を設けた店構えと、早朝5時から営業のレアさがじわじわ評判になり、最近では仕事前の朝ごはんを食べに決まって訪れる人もいる。
 
1924年創業の製麺所には麺づくりだけでなく出汁のノウハウも受け継がれ、利尻昆布や鰹節などでつくる出汁は料理店もお墨付きの味。その出汁を使った一番の人気メニューは、谷口さんの思い出の味である「おかあちゃんのうどん」。受験勉強に勤しむ息子に、商売で忙しい母が唯一用意できたうどんを再現している。開業当初から比べると、「しっぽくうどん」や「おけうどん」などメニュー数も増え、目下のウリは「カレーうどん」とか。思いのほかスパイシーで朝から目が覚める。

きつねうどん 700円
うどんにトッピングしているのは甘辛く煮たおあげ。京都のきつねうどんといえば、味つけしていない短冊形とされる不文津もここでは華麗にスルー
カレーうどん 800円
市販のカレールウをブレンドしたスパイシー系。うれしいのは、小ご飯付きで提供されること。朝カレーとしても楽しめる店主もイチ押しの味

読了ライン

早起亭うどん
住所|京都府京都市左京区聖護院蓮華蔵町9
Tel|075-761-0091
営業時間|5:00〜13:00
定休日|水曜

-おしながき-
◎おかあちゃんのうどん 600円
◎きつねうどん 700円
◎カレーうどん(小ご飯付き) 800円
◎天ぷらうどん 700円
◎しっぽくうどん 700円
◎替え玉1玉 100円
など

 

鶏塩ラーメン専門店《鶏そば223》
 
≫次の記事を読む

 

《京都で朝ごはん》
和食編| 花梓侘
麺編|早起亭うどん鶏そば223
カレー編|喫茶チロルSPICE GATE
スイーツ編|お菓子 つくる

text: Mayumi Furuichi photo: Takuya Ohshima
Discover Japan 2023年5月号「ニッポンの朝食」

京都のオススメ記事

関連するテーマの人気記事