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落合陽一《null² (ヌルヌル)》
ふたつの鏡を通して現実と仮想の世界を行き来する
|シグネチャーパビリオンってなんだ?

2025.4.10
落合陽一《null² (ヌルヌル)》<br><small>ふたつの鏡を通して現実と仮想の世界を行き来する<br>|シグネチャーパビリオンってなんだ?</small>
©2024 Yoichi Ochiai/設計: NOIZ/Sustainable Pavilion 2025 Inc.All Rights Reserved.

4月13日から開幕する「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」では会場の中心に8名のプロデューサーによる8つのパビリオンが登場。今回は、落合陽一さんのいのちを磨く「null² (ヌルヌル)」をご紹介。さまざまな観点から万博のテーマ“いのち輝く未来社会のデザイン”に迫る。

©蜷川実花

落合陽一(おちあい よういち)
メディアアーティスト。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。研究と表現の探求と社会実装により、デジタルネイチャーと呼ぶ新しい自然ビジョンを目指す。

ふたつの鏡を通して
現実と仮想の世界を行き来する

外装には特殊な鏡面膜素材を採用。来場者や周囲の風景を映し、ゆがませ、常に変化して未来の風景を生み出す
©2024 Yoichi Ochiai/設計: NOIZ/Sustainable Pavilion 2025 Inc.All Rights Reserved.

AIで自分と同じ声や身体のデジタル上のアバター・MirroredBody®を生成。「もう一人の自分」との対話から生と死、存在の意味について新たな視点を得る。随所に登場する「鏡」は日本の銅鏡文化や原風景への畏敬の念を表現。「デジタルとフィジカルが交錯する中で、日本の繊細な美や手仕事に培われた文化の深みを感じてください」と落合さん。

スマホや万博会場のスキャン装置で作成したもう一人の自分「MirroredBody®」と対話ができる内部区間。天地はLEDで四方は鏡。LEDの映像を無限反射した魅惑的な世界で、新しい人間の生き方や共存のかたちを問い掛ける

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福岡伸一《いのち動的平衡館》
 
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text: Yukie Masumoto
2025年4月号「ローカルの最先端へ。」

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