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土から生まれた“うつわ”を
人々の生活の中に届ける
「八田亨のうつわ」

2020.11.11
土から生まれた“うつわ”を<br>人々の生活の中に届ける<br>「八田亨のうつわ」

「黒掛」、「白掛」、「三島手」など、原土を生かした土味と焼成方法で深みのあるうつわをつくる八田亨さん。大阪の工房にて薪窯で焼成する。

《こちらも合わせてご覧ください》
2020年12月号 特集「全国の有名ギャラリー店主が今注目するうつわ作家50」

八田亨(はった・とおる)
1977年、石川県生まれ。大阪産業大学工学部環境デザイン学科卒業後、2003年に独立。現在は、大阪府富田林市にて作陶する。土の味わいを感じさせる作品でありながら、三島手の線彫りなどは軽やかでモダン。和洋問わずさまざまな献立に楽しめる。
Instagram/@toru_hatta

「八田さんは、焼物をはじめてからずっと『土を焼く』ということに情熱を傾けてきました。薪窯での焼成は上手くいくことばかりではありません。幾度も失敗を繰り返す中で、ときどき、ぐっとくるものがとれることがある。土の表情、釉薬の豊かな流れなど一度知ってしまった感動は、作家の頭から離れることはありません。八田さんは、自分の中の理想に背中を押されながら今日もつくり続けている。その情熱に心動かされます」と、八田さんのうつわを扱う「うつわ祥見」店主の祥見知生さんは語る。

先人たちが繰り返し取り組んできたスタンダードな焼物に、自分にしか出せない味をどう表現していくのか。八田さんは、薪窯で焼成ののち、さらにガス窯に入れるなど、納得できる表情が出るまで何度も熱を加えて土を「焼き切る」。そうすることで作家自身も予想のつかない土本来の味わいが、じんわりと引き出されていくのだという。その成果は、作品を見れば一目瞭然だ。

「釉薬が溶けたから終わりではなく、自分が期待する表情が出るまで粘り強く取り組む姿勢から生まれる焼物は、やっぱりおもしろいですよ。思いが熱量としてうつわから伝わってきますから」

正真正銘、土から生まれたうつわを人々の生活の中に届けていきたいという、男気に溢れた八田さんのうつわは、その力強さとは裏腹に、日々の素朴な献立をなにげない顔で優しく受け止める。

うつわ紹介

素朴な温かさを食卓に。
「三島手5寸皿」

縄目のような紋様が特徴的な三島手のうつわ。うつわの表面を彫り、彫った部分に白土を嵌めこんで模様をつける「象嵌(ぞうがん)」という技法が用いられています。土を埋め込むことで模様に奥行きとメリハリが生まれ、染付のうつわなどとはまた違った表情に仕上がります。個性的な紋様からは、時間や空間を超えた “つくり手の気配” が感じられます。手作業ならではの素朴な温かさで、心まで満たされる一枚です。

八田さんのうつわの大きな魅力は、うつわ一枚一枚の「個体差」。艶っぽいもの、土味の強いもの、釉薬の流れ……。ひとつとして同じものはありません。数あるうつわの中から、その時々の自分の感覚にしっくり来る “相棒” を見つけることは、作家もののうつわを選ぶ醍醐味です。

和食にも洋食にも馴染む三島手のうつわは、手持ちの食器と組み合わせながら、幅広いテーブルコーディネートを楽しめます。お食事にはもちろん、ティータイムのお菓子皿としてもおすすめです。

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食事のひとときを愉しくしてくれる
「白掛」のうつわ

素朴なたくましさと、柔らかな印象を兼ね備えた「白掛」の丸碗。
「白掛」は、赤土の上から白い化粧泥を施す意匠です。

化粧泥の掛け具合で赤土が見えたり、釉薬の濃淡の味わいがあったりと、ひとつとして同じ色合いはありません。自然の力がみなぎる八田さんのうつわは、「食べること」の純粋な喜びを私たちにあらためて感じさせてくれます。丸みを帯びた形状は手馴染みが良く、毎日使いたくなる魅力があります。

八田さんはどんなうつわをつくときも、「自分ならどう使おうか」と想像してからかたちを決めていくと言います。ただ見た目が美しい「作品としてのうつわ」ではなく、料理が盛られることで “完成” する「暮らしのうつわ」です。

ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてください。

≫「白掛」のうつわの購入はこちら≪

永く使って育てたい
「黒掛」のうつわ

ざらっとした手触りと、薪窯焼成による味わい深い表情が特徴的な「黒掛」のうつわ。
「黒掛」は、素地の赤土に鉄分の多い化粧泥を施す意匠です。

この技法によって八田さんならではの “奥行きのある黒” は生まれます。土を独自にブレンドし、薪窯やガス窯で、芯まで焼き抜いたうつわからは、独特の “土味” と自然の “力強さ” が感じられます。

八田さんはどんなうつわをつくるときも、「自分ならどう使おうか」と想像してからかたちを決めていくと言います。ただ見た目が美しい「作品としてのうつわ」ではなく、料理が盛られることで “完成” する「暮らしのうつわ」です。旬の食材がよく映える黒掛のうつわは、素材そのものがもつ鮮度やたくましさを、私たちにダイレクトに伝えてくれます。ぜひ日常に取り入れて体感してください。

≫「黒掛」のうつわの購入はこちら≪

 

そのほかにも八田亨さんのうつわがありますのでぜひチェック!

≫その他の八田亨のうつわ≪

 

≫公式オンラインショップ≪
Discover Japan公式オンラインショップでは、
お酒やお茶、スイーツに野菜、鍋料理など様々なグルメも購入できるのでチェックしてみてください

text: Saiko Ena photo: Yusuke Nishibe,Kazuya Hayashi


≫「うつわ祥見」が選ぶ注目作家小野象平

≫オンラインショップ企画第2弾「全国の有名ギャラリーが注目するうつわ作家」

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