FOOD

SF映画のような「超未来寿司屋」
SUSHI SINGULARITY TOKYO

2020.8.7
SF映画のような「超未来寿司屋」<br>SUSHI SINGULARITY TOKYO

「SUSHI SINGULARITY」は、”食のデジタル化”を追求するOPEN MEALSが立ち上げたプロジェクト。最先端技術で個人専用に誂えられた誰も味わったことのない「超越寿司」を提供する「超未来すし屋」を東京に2021年以降、開店する予定。

OPEN MEALS
大手広告代理店の電通を中心としたプロジェクト。Sushi Singularityのエンジニアリングパートナーとして山形大学、やわらか3D共創コンソーシアム、MagnaRecta、アドバンテストが参加。

超未来すし屋は、予約完了時に送られてくる専用の「ヘルスキット」を利用し、来店者の唾液などを採取する。キットで提供された情報を元に、遺伝子、腸内細菌、栄養状態などを検査し、体質や不足栄養をデータ化して利用者のヘルスIDを発行。

このIDから、利用者の健康状態に最適な食品を、複数の3Dプリンターやロボットアームなどで加工し、握りや軍艦といった定番のスタイルや球体、キューブ型などさまざまな形にデザインされた3Dプリント寿司を作っている。

「SUSHI SINGULARITY」は、「フードファブリケーションマシーン(Food Fabrication Machine)」、「フードオペレーションシステム(Food Operation System)」、「ヘルスアイデンティフィケーション(Health Identification)」の3つの技術から構想されている。

一家に一台置かれる日が来るかもしれない
Food Fabrication Machine

フードファブリケーションマシーンは、3Dプリンター、人工光ファーム、ロボットアーム、6軸CNCルーターなどで構成されるフューチャーキッチンで、植物性のサステナブルな原料を利用してデータ化された食を出力、造形するシステム。

この巨大マシンは後に極小化されて、かつてのコンピューターのように、一家に一台置かれる日が来るだろう。

料理をいつでもシェアできる
Food Operation System

フードオペレーションシステムは、デジタルに食をデザインできるOS。料理を構成する要素を分解し、数cm角のキューブ形状に再構成し、9つの要素、栄養素、味、食感、香り、温度、3D形成、原材料、色、生成方法に基づいたアルゴリズムによって、食データを製作、編集、共有することができる。デザインされたデータは、「.cube」フォーマットで記録される。

デジタル化することで、世界中の人々と食をシェアしあう「デジタル・プラットフォーム」ができる。食データをダウンロードし、3Dプリンターで出力することで、いつでもどこでも料理を楽しめる。

栄養バランスを管理してくれる
Health Identification

ヘルスアイデンティフィケーションは、自分専用のヘルスID。レストラン予約時に、遺伝子、腸内細菌、栄養状態などの検査キットが送付され、体質や不足栄養をデータ化したヘルスIDが発行される。

レストランではヘルスIDに基づいて、不足する栄養素を自動的に注入し、その人に最適な食事が提供されるニュートリションマッチングが行われる。

人智を凌駕した寿司
Sushi Future Concept

細胞培養マグロ
マグロの繊細な筋の食感まで再現できる内部構造。理論上、赤みから最高級マグロの大トロまで出し分けることができる。

粉末焼結雲丹
CO2レーザーを使って雲丹粉末と米粉を焼き固め、雲丹の殻をモチーフにした均一な放射形状。棘の一本一本が口の中で融け、香りが一気に広がる。

テクノロジーの進歩は、人間のライフスタイルを変えてきた。3Dフードプリンターが、電子レンジや冷蔵庫のように一家に一台置かれる時代が来るのかもしれないですね。

OPEN MEALS
http://www.open-meals.com/


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